エア・ウォーター、輸送用低温機器の製造・販売を手掛ける米Cryogenic Vessel Alternatives Inc.の全事業取得

エア・ウォーターは米国子会社のAir Water America Inc. (CEO 松林 良祐)を通じて、米国で輸送用低温機器の製造・販売を手掛けるCryogenic Vessel Alternatives Inc.(本社:米国テキサス州ベイタウン、以下、CVA)の全事業を事業譲受の方法により2018年11月16日付で取得した。

エア・ウォーターのエンジニアリング事業は、深冷空気分離装置をはじめとした産業ガス製造装置を中心に、低温液化ガス貯槽等のガス関連機器やドライアイス洗浄システム等のガスアプリケーション装置の開発から製作、施工、保守までの一貫したソリューションサービスを展開している。特に、低温機器の分野におきましては、競争力のある海外製作拠点の確立を目的に、2016年2月に、低温液化ガス貯槽やLGC 容器等の製造を手掛けるテーラー・ワートン・マレーシア(以下、TWM)を子会社化したほか、2018年2月には、米国の炭酸ガス関連機器メーカーであるTOMCO2 SYSTEMS COMPANY(トムコ・システムズ・カンパニー 以下、TOMCO2)を子会社化し、東南アジア、北米を中心に、低温機器事業をグローバルに展開するための体制構築を進めている。

一方、CVA は、1999年の設立以降、低温液化ガストレーラーのほか、米国では主要な液化ガスの輸送手段である鉄道輸送用の低温機器や、油井・ガス井加圧用車輌の製造・販売を手掛けており、低温輸送機器の分野では北米でトップクラスのシェアを有している。

今回の事業譲受により、バルクタンクなどの定置式低温機器に強みを持つTWM、食品・飲料向けの液化炭酸ガス関連機器で豊富な実績を持つTOMCO2に、輸送用低温機器を手掛けるCVAが加わり、低温機器事業の製品ラインナップをより一層拡充することが可能となる。また、それぞれが持つ優良な顧客網を相互に活用し、販売を拡大していくほか、CVA のブランドをTaylor Wharton ブランドに統一することで、低温機器分野での存在感を一層高め、グローバル市場におけるエンジニアリング事業・機器事業の柱の一つへと育成する。

【事業譲受の概要】

(1)取得日 :2018年11月16日(金曜日)
(2)譲受事業 :CVA が有する輸送用低温機器の製造・販売事業
(3)譲受主体 :Taylor Wharton America Inc.
※Air Water America Inc.の100%子会社であり、本事業譲受のために新たに設立した会社。

【Cryogenic Vessel Alternatives Inc.の会社概要】

(1)会 社 名 :Cryogenic Vessel Alternatives Inc.(クライオジェニック・ベッセル・オルタナティブズ・インコーポレーテッド)
(2)設 立 :1999年
(3)所 在 地 :米国 テキサス州 ベイタウン トランスポートドライブ 1411
(4)事業内容 :輸送用低温機器の製造・販売
(5)代 表 者 :President Hector Villarreal
(6)従業員数 :約90名(2018年6月時点)
(7)売 上 高 :約17百万ドル(2017年度 実績)

【Taylor Wharton America Inc.の会社概要】

(1)会 社 名 :Taylor Wharton America Inc.(テーラー・ワートン・アメリカ・インコーポレーテッド)
(2)設 立 :2018年11月
(3)所 在 地 :米国 テキサス州 ベイタウン トランスポートドライブ 1411
(4)事業内容 :低温機器の製造・販売
(5)代 表 者 :CEO Eric Rottier
(6)株 主 :Air WaterAmerica Inc. 100%

【Air WaterAmerica Inc.の会社概要】

(1)会 社 名 :Air WaterAmerica Inc. (エア・ウォーター・アメリカ・インコーポレーテッド)
(2)設 立 :2018年1月
(3)所 在 地 :米国 ニュージャージー州 ベドミンスター
(4)事業内容 :米国で事業を展開するグループ会社の統括管理
(5)代 表 者 :CEO 松林 良祐
(6)株 主 :エア・ウォーター株式会社 100%