X 線透視画像の自動録画装置「XiOAs(サイオス)」を新発売 ~医療映像システム事業に参入
エア・ウォーター株式会社(代表取締役会長・CEO 豊田 昌洋)は、X 線透視画像の自動録画装置「XiOAs(サイオス)」を、グループ会社のオリオン・ラドセーフメディカル株式会社(代表取締役社長 中山 将行、以下:オリオン・ラドセーフメディカル)と共同開発し、オリオン・ラドセーフメディカルが2019年1月17日(木)より販売を開始した。
1.開発の背景
エア・ウォーターは、医療用ガスをはじめ、病院設備工事や医療機器、病院業務のアウトソーシング受託といった医療機関向け事業を多角的に展開している。また、オリオン・ラドセーフメディカルは放射線科領域における医療機器の製造・販売等の事業を展開する。
近年、医療の質や安全向上の観点から、インフォームドコンセント、医療スタッフの教育研修、院内カンファレス等の場において、X線透視装置での検査画像を活用するため、録画・配信・保存のニーズが高まっている。加えて、より効果的な治療やリハビリを実現するため、X線透視画像とあわせて検査風景や内視鏡の映像等を同時に録画する装置が求められている。こうしたニーズを受けて、エア・ウォーターとオリオン・ラドセーフメディカルは、簡便かつ操作性の高いX線透視画像の自動録画装置「XiOAs(サイオス)」を共同開発した。
オリオン・ラドセーフメディカルは、これまでの医療用X線関連用品に加え、新たに医療映像システム分野に参入することで、放射線科領域での販売拡大を図るとともに、最先端の医療に貢献する。
2.製品の特長
- 複数映像の同時録画機能を標準搭載
透視画像と検査風景または内視鏡映像、生体情報等、2つのハイビジョン映像を同時に記録することが可能。 - タッチパネルディスプレイの採用
医療現場で広く使われているタッチパネルを採用し、簡潔かつ直感的に利用いただけるよう操作性を高めた。 - X 線照射連動自動録画機能
X 線透視装置でのX 線照射の開始・終了と連動し、自動的に録画を行う。X 線照射と連動させることで、録画忘れの防止、検査時の必要画像の確実な録画が可能。 - HDD(ハードディスクドライブ)によるデータ管理
録画した映像を自動で USB-HDD(外付けHDD)に保存する機能により、従来のDVD 管理に比べ膨大な検査データを簡便に管理。 - 高い拡張性(有償オプション)
ネットワーク環境整備や簡易サーバの追加により、検査状況を別室から確認することや、Webブラウザ経由での録画映像の検索、確認、編集、電子カルテとの連携が可能。また、サーバは使用頻度に合わせ、データ保存領域の増設も可能。さらに、静止画を院内のDICOM※1サーバへ送信することも可能。
※1:主に放射線科部門システムで用いられ、医用画像・検査情報データの規格および、それを通信・印刷・保存・検索するために定められた国際標準規格
3.製品概要
製 品 名:XiOAs(サイオス)
※製品名の由来は、X-ray Image Operation Automatically System の頭文字
基本構成:録画装置本体、タッチパネルディスプレイ
付 属 品:記録媒体(USB- HDD)、装置連動BOX
オプション:咽喉マイク、スピーカー、マイクアンプ、画面合成機等
4.販売目標 初年度 50 台
5.オリオン・ラドセーフメディカル株式会社 会社概要
- 会社名:オリオン・ラドセーフメディカル株式会社
- 設 立 :1953年2月(オリオン電機㈱の設立年月)
※オリオン電機㈱は、2018年7月1日付をもって、ラドセーフテクニカルサービス㈱と合併し、オリオン・ラドセーフメディカル㈱に社名変更。 - 所在地 :愛知県名古屋市中区栄5丁目8番24号
- 代表者 :代表取締役社長 中山 将行
- 資本金 :10百万円
- 株 主 :エア・ウォーター株式会社 100%(子会社による間接保有を含む)
- 事業内容:医療用X 線関連用品・MRI 関連用品等の製造・販売、放射性同位元素(RI)取扱施設における総合コンサルタント、設計・施工・管理、作業環境測定・X 線漏洩線量測定
- 従業員 :75人(2018年7月1日 パート含む)
- 業 績 :売上高 42億円(2018年3月期)
※オリオン電機㈱とラドセーフテクニカルサービス㈱の単純合算値。