エア・ウォーター、鹿島工場に大型深冷空気分離プラント建設しアルゴン生産能力増強

 エア・ウォーターは、鹿島工場に最新鋭の大型深冷空気分離プラント(以下:9 号プラント)を建設することを 決定した。2019年10月より建設を進め、2021年10月の稼働開始を目指す。

 鹿島工場は、日本製鉄鹿島製鉄所内に立地し、同製鉄所に対する産業ガス(主に酸素・窒 素・アルゴン)の供給を担っている。9 号プラントは、老朽化が進んだ既存プラントの置き換 えとなり、2008年稼働の7号プラント、2015年稼働の8号プラントに続く、大規模なプラント更新となる。
 最新鋭のプラントへ計画的な更新を行うことで、装置の運転・管理から点検・保守までを行うエア・ウォーター独自の 「ガストータルサービス」を強固なものとし、さらなる安定性と効率性を追求した産業ガスの安定供給体制 を構築する。

  また、鹿島工場は、複数の大型深冷空気分離プラントを有しているため、国内最大のアルゴン生産拠点であると同時に、東日本地域の顧客に対するアルゴン供給のための重要な生産拠点となる。9 号プラントの建設によってアルゴンの生産能力を増強し、旺盛なアルゴン需要にも対応する。

9 号プラント 概要

  • 所在地 :茨城県鹿嶋市光3 番地 (エア・ウォーター鹿島工場)
  • 生産能力 :酸素ガス 35,000N ㎥/h、窒素ガス 30,000N ㎥/h、アルゴンガス 1,100 N ㎥/h
  • メーカー :神鋼エア・ウォーター・クライオプラント株式会社
  • 総投資額 :約75 億円
  • 稼働開始 :2021 年10 月(予定)