エア・ウォーター、南米エクアドル 冷凍野菜製造販売のEcofroz S.A.（エコフロス社）株式取得

　エア・ウォーターは、エクアドル共和国の冷凍野菜の製造販売会社であるEcofroz S.A.（本社：エクアドル共和国・ピチンチャ県 、以下、エコフロス 社）の株式９５％を２０１９年３月２７日（水）付で取得し、子会社化した。

　エコフロス社は、南米のエクアドル共和国において、主にブロッコリー等の野菜の栽培から冷凍加工、 販売まで、自社で一貫した事業を展開。標高２８００ｍの高地という地理的な優位性を活かした高品質なブロッコリーの通年栽培を強みとして、自社農場に隣接した加工施設で冷凍ブロッコリーを生産し、主に日本、北米、欧州へ輸出する。
　 エア・ウォーターグループ会社の春雪さぶーるは、１９９６年からエコフロス社と取引を開始し、エクアドル産冷凍ブロッコリーの輸入を始めた。以来２０年以上にわたり、同社と共にエクアドル産冷凍ブロッコリーの市場開拓ならびに製造技術の向上に努め、顧客ニーズに合わせた高品質な製品を業務用ルート 中心に「Saveur（さぶーる）」ブランドで販売している。

　昨今、国内の青果市場においては、外食産業における人手不足を背景に、調理の手間を省き、短時間で提供することができる冷凍野菜の需要が拡大し、冷凍野菜の輸入量も増加傾向にあり、今後も市場が拡大することが見込まれる。さらに、世界的には人口増加に伴う食糧需給のひっ迫が予想されることから、 原料調達先の確保が重要になっている。
　こうしたことから、エコフロス社を、海外における農産品の調達拠点として活用し、国際競争力のある質の高い冷凍野菜を安定供給できる体制を強化する。また、同社農地を活かして、新たな品目の通年栽培にも着手し、冷凍野菜の取扱い種類を増やす。
　一方、エコフロス社は、春雪さぶーるをはじめとするエア・ウォーターグループの食品関連各社との協業により、製造設備の増強や製造技術の向上を図り、 さらなる事業成長を目指す。

Ecofroz S.A.の会社概要

（１）会社名 ：Ecofroz S.A.
（２）所在地 ：Panamericana Sur, Km 40 Machachi – Ecuador
（３）代表者 ：取締役社長 Pedro Jose Guarderas（ペドロ・ホセ・ガーデラス）
（４）事 業 内 容：冷凍野菜（ブロッコリー、カリフラワー類など）の製造・販売
（５）資本金 ：３５４百万円
（６）設 立 ：１９９５年６月
（７）売上高 ：４４億円（２０１８年１２月期）
（８）従業員数：１,０００人

【参考】 春雪さぶーる株式会社の概要

（１）所在地 ：札幌市白石区菊水５条２丁目３番１７号
（２）代表者 ：代表取締役社長 鹿嶋 健夫
（３）事 業 内 容：食肉加工品、冷凍野菜、調理用ソース・スイーツ商品の製造・販売
（４）資本金 ：２５０百万円
（５）設 立 ：１９９５年４月
（６）売上高 ：１５５億円（２０１８年３月期）
（７）従業員数：５４２人〔契約社員等含む〕
（８）株 主 ：エア・ウォーター株式会社８７％、その他１３％