エア・ウォーター・ゾル、茨城工場内に化粧品受託製造の新研究所建設
エア・ウォーターグループのエア・ウォーター・ゾルは、茨城工場(茨城県小美玉市)敷地内に、これまでのエアゾール製品に加え、化粧品(液体充填品)の受託製造にかかる研究開発を行うための新しい研究所「Value Creation Laboratory(バリュー・クリエーション・ラボラトリー)」 を建設する。総投資額は約8億円、2020年1月開所予定。
エア・ウォーター・ゾルは、高度なガステクノロジーを活用して、化粧品、医薬部外品をはじめとす る人体用品、殺虫剤などの家庭用品から、塗料、工業・自動車用品にいたるまで、暮らしや産業に欠かせない存在となっているエアゾール製品の製造・販売を行っており、現在、年間の生産数量では国内エアゾール業界で第3位のポジションにある。
今後の成長の柱として、国内外における化粧品需要の拡大を背景に成長が続いている化粧品(液体充填品)の受託市場への本格的な参入を進めており、昨年11月には茨城県小美玉市に所在する同社茨城工場内において化粧品の製造受託を主とする新工場を竣工・稼働させた。
同工場敷地内には、エアゾール製品の研究・開発を行う既存の研究施設があるが、今回、 化粧品の製造受託にかかる処方・製品開発を大幅に強化することによって、より高品質・高付加価値な製品開発に取り組むとともに、生産と研究の連携によって効率的でスピード感のある製品開発体制を構築するため、同敷地内に既存研究施設面積の約4倍規模となる新研究所を建設する。
新研究所では、官能評価室、恒温高湿室、真空乳化機、肌機能測定機等の研究設備機器を導入するほか、研究開発にかかる人員についても既存の30名から50名体制に拡大する。
【新研究所の概要】
- 名称 : エア・ウォーター・ゾル「Value Creation Laboratory(バリュー・クリエーション・ラボラトリー)」
- 所在地 : 茨城県小美玉市三箇817番地1(同社茨城工場内)
- 構造 : 鉄骨造地上3階建
- 延床面積 : 2,632㎡
- 研究内容 : エアゾール製品および化粧品を中心とした液体充填品の研究・開発
- 総投資額 : 約8億円
- 建設着工 : 2019年7月(予定)
- 開所時期 : 2020年1月(予定)
【エア・ウォーター・ゾル株式会社の概要】
- 設立 : 1955年7月
- 本社 : 東京都千代田区神田東松下町47-1
- 資本金 : 4億円
- 代表者 : 代表取締役社長 尾上 英俊(おのえ ひでとし)
- 工場 : 茨城工場(茨城県小美玉市)、群馬工場(群馬県伊勢崎市)、 岐阜工場(岐阜県関市)、山陽工場(兵庫県加東市)
- 売上高 : 211億円(2018年度実績)
- 従業員数 : 621名(2019年3月31日現在)
- 株主 : エア・ウォーター 100%
【エア・ウォーター・ゾル 茨城工場の概要】
- 所在地 : 茨城県小美玉市三箇817番地1(同社茨城工場内)
- 開設時期 : 2001年9月
- 敷地面積 : 46,954㎡
- 生産設備 : 第1工場棟(2001年9月稼働)、延床面積 4,041㎡、エアゾール8ライン、液体充填品4ライン。第2工場棟(2018年11月稼働)、延床面積 8,137㎡、エアゾール1ライン、液体充填品2ライン。なお、工場敷地内には、上記の生産設備以外に危険物倉庫4棟、一般倉庫1棟、 事務所(一部を研究施設として使用)1棟がある。
- 勤務者数 : 209名(パート社員を含む)