エア・ウォーター、デリカフーズホールディングスと業務提携
エア・ウォーターは、デリカフーズホールディングスと2019年5月13日付で、業務提携に関する覚書を締結した。両社の経営資源を有効活用することにより、農産物の生産・加工・販売等における事業強化・拡大ならびに共同研究に向けた取組みを開始する。
エア・ウォーターの農業・食品関連事業は、農産・食品加工、飲料等の事業領域において、農産物の栽培、 調達から食品の開発・製造・加工・販売に至るまで一貫して展開し、グループシナジーを発揮したバリュー チェーンを構築する。このうち、農産・食品加工事業では、経営資源となる原料野菜の調達力をより高め、国内外で野菜の産地開発を進めるとともに、今後成長が見込める中食市場に向けて、高品質で加工度 の高い野菜の安定供給を目指す。
一方、デリカフーズホールディングスは、国内17,000店の飲食店の顧客を有し、業務用野菜に関する 仕入販売及びチルドのカット野菜の製造販売事業を展開するデリカフーズ株式会社を中心に、物流事業、研究開発・分析・コンサルティング事業を行うグループ企業を有する純粋持株会社。デリカフーズグループ は、卸売事業者として国内外の契約産地から安定した仕入を行うことができる調達力と、高品質で安全、確実に商品を顧客のもとに配送するチルド配送網を全国に構築していることが強みとなる。
国内の野菜市場では、健康志向の高まりや少子・高齢化、人手不足等を背景に、業務用を中心にカット野菜の需要が拡大するとともに、生産農家の減少、異常気象の頻発等により、原料野菜の調達先確保がより重要になっている。 エア・ウォーターでは、今後、農産物の生産から加工・販売まで手掛けるデリカフーズ ホールディングスとの共通の事業ドメインにおいて、強力なパートナーシップを通じて原料調達の機能を強化するとともに、加工、販売における両社のリソースを活かして、野菜ビジネスの拡大を進める。
【業務提携の内容】
エア・ウォーターとデリカフーズホールディングスは、生産から販売までの一貫した取り組みを積極的に展開し、双方の集荷・加工・販売・物流機能を活用した合理的・効率的な事業運営の仕組みを構築、より競争力のある事業展開を目指す。
- 国内外における両社の契約農家及び調達ルートを活用した原料調達の協業
- 両社の物流ネットワーク及び拠点・施設を活用したインフラ事業の協業
- カット野菜・加熱野菜・冷凍野菜の相互販売による外食・中食産業への販売拡大
- 青果物の価値創造並びに加工・鮮度保持技術等に係る共同研究及び共同開発
【デリカフーズホールディングス株式会社の概要】
- 設 立:2003年4月
- 本社所在地:東京都足立区六町4-12-12
- 代表者:代表取締役社長 大﨑 善保
- 資本金:13億77百万円(2018年9月末)
- 事業内容:業務用野菜に関する仕入販売、カット野菜の製造販売
- 従業員数(連結):490人(2018年9月末)
- 業 績:売上高 372億52百万円 経常利益 7億62百万円(2018年3月期)