エア・ウォーター、新型コロナウイルスの感染症拡大防止へマスクを着用したまま発熱者を検知
新型コロナウイルスによる感染症拡大に伴い、オフィス、イベント会場、空港、学校など人々が集まる場所における出入口等での体温測定ニーズが高まる中、エア・ウォーターは顔認証と同時に体温検知を行う「AI 体温測定ソリューションパッケージ」を4 月24 日(金)から販売開始する。本パッケージは、日本コンピュータビジョン株式会社(以下「JCV」)が提供する体温検知、顔認証デバイスを利用し、エア・ウォーターグループ会社で顔認証ソリューションを提供する、セブントゥーファイブ株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:石井 克幸、以下「STF」)が開発したもの。
1.販売開始の背景と目的
ソリューションパッケージを開発したSTF は2019 年にエア・ウォーターグループ入りし、インフラ・プラントの点検等ドローン関連サービスや顔認証ソリューションを提供。グループの産業ガスプラント等の点検を手掛けるとともに、エア・ウォーター主要施設に顔認証による入館管理システムを導入している。
今回、JCV の顔認証・AI 体温検知デバイスと赤外線サーモグラフィカメラを組み合わせた、高精度かつ高速な体温検知と顔認証が可能な「SenseThunder」をベースに、STF はソリューションパッケージを提供する。SenseThunder は1.5m の距離でも約0.5 秒での認識、±0.3℃の精度で体温測定が可能で、通行者のマスク着用有無や発熱者を検知することができる。
また、最適化されたアルゴリズムにより、マスクを着用したままでも正確に顔を認識し、体温測定の状況はリアルタイムでのモニタリングや管理システムで個人と体温を紐づけて管理することも可能。
2.「AI 体温測定ソリューションパッケージ」の概要
(1)主な特長
- 非接触AI 体温測定
- 顔認識AI と体温推定AI の組み合わせにより、0.5m~1.5m の距離、約0.5 秒で体温および顔を検知。サーモグラフィで測定した体表温(11 万以上の 温度点)から誤差±0.3℃と精密に体温を測定可能 ※1
- マスク着用有無を判定
- 特化したアルゴリズムにより、マスク着用時でも顔認証・体温測定を実施。 マスク未着用時や体温異常の際、ブザーや音声通知が可能
- 顔認証による個人特定
- 入退館および体温測定の管理が同時に可能
- 導入が容易
- 既存のセキュリティゲートへ装着・スタンド型設置可能、PC・黒体 ※2 は 不要
- パッケージソリューシ ョンを提供
- レポート作成機能、データ分析機能、各種情報のリモート通知機能等、顧客 ニーズに対応した柔軟な機能拡張が可能
※1:本製品は、薬機法で定める体温計ではなく、あくまでスクリーニングが目的であり、体温とは体温近似値を指し、体温測定は体表温を測定し、AIにより体温近似値に換算するもの。 ※2:黒色の平面を一定温度に設定できる機器。サーモカメラの多くは精度を保つために黒体を用いた調整が必要となることが一般的
(2)販売開始日
2020 年4 月24 日(金)
(3)販売目標
100 台(販売開始初年度、レンタル含む)
3.セブントゥーファイブ株式会社の概要
- 代 表 者: 代表取締役社長 石井 克幸
- 本社所在地: 東京都新宿区大久保1-1-10
- 資 本 金: 1100 万円
- 従業員 数: 9 名(2020 年4 月1 日時点)
- 事業内 容: ドローンソリューション、顔認証AI ソリューション