エア・ウォーターと九州エア・ウォーター、北九州市に液化ガス製造プラントおよび総合充填工場を建設
エア・ウォーターとグループ会社の九州エア・ウォーター株式会社(代表取締役社長:道志 年章、以下「九州エア・ウォーター」)は、北九州地区における産業・医療用ガスの更なる安定供給を目的に、福岡県北九州市に高効率小型液化酸素・窒素製造装置「VSU」を建設する。また、同一敷地内に九州エア・ウォーターの総合充填工場を建設することを決定した。「VSU」プラント並びに総合充填工場は2021 年5 月の稼働を予定。
エア・ウォーターグループでは、北九州地区における産業・医療用ガスの安定供給を目的に、2016 年に長崎県諫早市に「VSU」13号機を、続いて2017年に福岡県大牟田市に「VSU」14号機となるアルゴン併産型の「VSUA」をそれぞれ建設するなど、災害に強い産業・医療用ガス供給ネットワークの確立を進めている。
そうした中、更なる安定供給と今後の事業拡大を見据え、全国で 20 号機目となる「VSU」プラントを福岡県北九州市に建設するとともに、現在、日本製鉄㈱八幡製鉄所[小倉地区]の構内にある九州エア・ ウォーターのシリンダーガス充填工場の機能を移転・拡充する形で、新たな充填工場を建設する。
新しい充填工場では、最新鋭の充填設備を導入することで充填ロスの削減を図るとともに、九州エア・ ウォーター熊本工場のヘリウム充填設備や容器検査設備を移転集約することで、シリンダーガスの総合充填工場として効率的な運営を図る。また、同敷地内には、「VSU」プラントと総合充填工場のほか、タンクローリー基地や営業所など産業ガス事業にかかわる機能を集約し、北九州エリアにおける総合ガス事業所としての拠点整備を行う。
建設する設備等の概要
- 「VSU」プラント
- 名称 :北九州液酸㈱※ (VSU20 号機)
- 所在地 :北九州市若松区向洋町10 番地
- 製造能力 :液化酸素600N ㎥/h、液化窒素1,400 N ㎥/h
- 運転開始 :2021 年5 月(予定)
※北九州液酸㈱は、エア・ウォーター30%、九州エア・ウォーター70%を出資比率とする合弁会社
- 総合充填工場
- 名称 :九州エア・ウォーター㈱ 北九州工場
- 所在地 :北九州市若松区向洋町10 番地
- 設備概要 :充填設備(酸素・窒素・アルゴン・炭酸ガス・ヘリウム・混合ガス) 容器再検査設備(一般容器、ローリー)
- 運転開始 :2021 年5 月(予定)
なお、日本製鉄㈱八幡製鉄所[小倉地区]構内にある九州エア・ウォーターの北九州営業所は、2021 年5 月に同地へ移転予定。