エア・ウォーター、山形県寒河江市に新プラントVSU19号機を稼働

東北エア・ウォーター、山形酸素、ヤスミツ産業との合弁会社山形液酸が運営

　エア・ウォーターおよびエア・ウォーターグループの東北エア・ウォーター株式会社（本社：宮城県仙台市、代表取締役社長河合昌人、以下、「東北エア・ウォーター」）が、山形県寒河江市で建設を進めていた高効率小型液化酸素・窒素製造装置「VSU」が完成し、6 月1 日より営業運転を開始した。

　本事業は、山形酸素株式会社（以下、「山形酸素」、代表取締役社長本間隆生）およびヤスミツ産業株式会社（以下、「ヤスミツ産業」、代表取締役社長石山茂利）との合弁事業によるもの。

　当工場は、全国に配備を進めている「VSU」の 19 号機で、東北地方では 3 機目の自社製造拠点になる。輸送距離の短縮化による物流コストの低減やCO2排出量の削減を図るとともに、東北地方全域でのバックアップ体制を拡充し、災害に強い安定供給ネットワークを構築する。

　東北地区を事業エリアとする東北エア・ウォーターでは、岩手県紫波郡において、2018 年10 月に「VSU」を新設し、2019 年10 月には同敷地内にシリンダー充填工場を設置した。また、2020 年4 月には秋田県潟上市においてシリンダー充填工場をリニューアルするなど、積極的な設備投資を通じて事業インフラの拡充・強化を行った。エア・ウォーターグループは「需要地の近郊に小型プラントを設置し、大型プラントに匹敵する低コストで液化ガスを供給する」という製造拠点戦略で国内産業ガス市場の深耕を図っている。

　こうした中、山形県を中心としたさらなる事業拡大を見据え、地域の有力ガスディーラーである山形酸素およびヤスミツ産業とともに、山形県寒河江市において「VSU」の建設を進め、今回建設工事が完了し営業運転を開始した。同敷地内には、シリンダー充填工場および東北エア・ウォーター山形支店を設け、製造から販売まで一貫した体制を整備し、さらなるサービスの向上を目指す。