エア・ウォーター物流、食品向け高機能物流倉庫「札幌低温第2センター」を稼働
巣ごもりによる中食・内食需要の高まりに対応
エア・ウォーターグループ会社のエア・ウォーター物流株式会社(本社:札幌市豊平区、社長:向出 敏行)が札幌市厚別区に建設を進めていた食品向けに特化した高機能物流倉庫が完成し、「札幌低温第2センター」として本年5月1日より稼働を開始する。
エア・ウォーターグループの物流関連事業は、低温液化ガスの自社配送で培った高度な温度コントロール技術を用いた低温管理輸送技術を活かし、食品物流、血液を運ぶ医療物流、フェリー航路を使ったシャーシ輸送、トラックボディなどの設計架装事業まで、幅広く事業を展開する。なかでも冷凍食品や加工食品、スイーツや氷菓といった、食品メーカーやコンビニエンスストア、スーパーマーケット向けの低温食品物流事業は、コロナ禍の巣ごもりによる中食・内食需要の高まりを追い風に、堅調に伸長しており、グループが有する輸送時の温度管理に関する豊富なノウハウと、全国を網羅する物流ネットワークを活かすことができる成長分野となっている。
エア・ウォーター物流では、低温物流需要のさらなる高まりを受け、札幌低温物流センター(札幌市白石区)*の近隣地に、同センターの機能を拡充する食品物流倉庫の建設を進めてきた。今回、5月1日より「札幌低温第2 センター」として稼働を開始する。
*)札幌低温物流センター(白石区)は、2013 年開設した地上 2 階建、延床面積 13,400 ㎡の基幹物流センター。5 温度帯(20℃~マイナス 50℃)に対応しており、保管・流通加工・配送まで一貫した物流サービスを提供している。
当センターは、食品物流の中で最も需要の多い5~8℃の冷蔵帯(チルド)とマイナス20℃の冷凍帯(フローズン)の 2 温度帯に対応している。冷凍帯では、天井高21mの建屋一体型の自動倉庫を導入した高密度収納により、一坪あたり約3 倍の保管能力増強を図った。また、自動倉庫と在庫管理システムを組み合わせることで、入出庫やピッキング作業の省力化を実現、物流業界の人手不足に対応し、庫内作業の生産性向上を図っている。
「札幌低温第2 センター」は、主に、本州で製造された様々な食品を集約し道内各地へ配送する機能を担うと同時に、道内各地の農産物や物産品を集約し本州の主要都市へ輸送するための拠点としても活用する。
今後、エア・ウォーター物流は、同センターを活用し、北海道・本州間における双方向での幹線輸送体制を強化し、食品向けの低温物流事業を拡大する。また、地域事業会社であるエア・ウォーター北海道株式会社と連携し、地域に密着した物流事業を進めていくとともに、全国を網羅する食品物流ネットワークの構築を通じて、日本の食を広く支えるとしている。
施設概要
- 名称:エア・ウォーター物流株式会社 札幌低温第2センター
- 所在地:札幌市厚別区厚別中央5条1丁目
- 面積:敷地 4,550 ㎡、建物延床 2,140 ㎡
- 構造:鉄骨造地上1階建て
- 投資額:21 億円(土地取得費含む)
- 稼働開始:2021 年5 月1 日(土)