星医療酸器 2022年3月期第2四半期連結決算

医療用酸素並びに医療用二酸化炭素の出荷量は堅調に推移

 星医療酸器の2022年3月期第2四半期連結決算は、売上高59億4900万円(前年同期比10.2%増)、営業利益6億1200万円(同2.9%増)、経常利益6億2500万円(同5.2%増)、親会社株主に帰属する純利益4億2100万円(同6.7%増)だった。通期の業績予想と配当予想に変更は無い。

セグメント別概況

医療用ガス関連事業

 売上高17億2800万円(前年同期比10.4%増)、セグメント利益2億4400万円(同51.9%増)。COVID-19の世界規模での拡大に伴う影響を受けたが、外来・入院・手術・検査等の回復、新型コロナ患者向けの需要増も相俟って、医療用酸素並びに医療用二酸化炭素の出荷量は堅調に推移した。「新型コロナウイルス感染症の診療の手引き・第6・0版」にハイフローセラピー(高流量酸素療法)が追加されたことを受け、同療法を導入した医療機関については、特に医療用酸素使用量の変化を注視した。また、感染症対策製品の拡販も継続した。

在宅医療関連事業

 売上高26億8600万円(前年同期比12.3%増)、セグメント利益2億1700万円(同21.2%減)。COVID-19の影響に伴う在宅医療へのシフトを受け、在宅酸素関連事業は好調に推移した。また、次世代ヘルスケアとして、情報通信機器を用いた様々な医療サービスが期待される中、医療従事者と患者の新しい懸け橋として、医師不足や遠隔地等、急速に高まる医療需要への対応として「オンライン診療システム」の提供を推進した。

医療用ガス設備工事関連事業

 売上高2億8100万円(前年同期比33.3%減)、セグメント利益4200万円(同36.7%増)。医療機関に対し医療用ガスを中心とした設備工事並びに保守点検業務を行った。設備工事は完工物件が減少した一方、COVID-19の慎静化に伴い保守点検業務は回復した。

介護福祉関連事業

 売上高4億1800万円(前年同期比8.7%増)、セグメント利益1800万円(同70.3%減)。介護福祉関連機器のレンタル及び販売部門で、地域包括支援センターや居宅介護支援事業者への継続的な営業活動を図りレンタル売上が順調に推移した。また、訪問看護事業所は、都内3拠点を事業基盤として、地域へのPR活動強化による認知度アップとスタッフの増員など運営体制の充実を図り、順調に推移した。

施設介護関連事業

 売上高1億8100万円(前年同期比5.1%増)、セグメント利益300万円(同2.2%減)。有料老人ホーム「ライフステージ阿佐ヶ谷」(東京都杉並区)は、24時間看護師常駐や地元医療機関との連携の更なる構築を図り、高付加価値サービスの提供と、人材育成の体制を強化した。また、入居者の多様なニーズを把握したうえで、COVID-19の感染予防とまん延防止を最重視した運営を徹底することで入居者、家族へ「安心」「安全」をお届けし、入居率の向上に努めた。通所介護施設「あしつよ・文京」(東京都文京区)、「あしつよ 巣鴨」(東京都豊島区)、「あしつよ 王子」(東京都北区)においても、感染防止に留意しつつ、地元密着型のサービスの提供と顧客ニーズの多様化に対応した稼働率アップを図った。