エア・ウォーター、CDP「気候変動」「水セキュリティ」で「A-(Aマイナス)」の評価を獲得

2030年度に温室効果ガス排出量(Scope1+Scope2)を2020年度対比30%削減する目標を設定

 エア・ウォーターは、12月13日に国際的な環境非政府組織CDPより「気候変動」と「水セキュリティ」の2テーマで、先進的な活動を行っているリーダーシップレベルの「A-」の評価を受けた。

CDPのスコアについて

 CDPは2000年に英国で設立された、企業や自治体を対象とした世界的な環境情報開示システムを運営する環境非政府組織(NGO)。グローバル企業等を対象に、温室効果ガスの排出削減や水資源保護、森林保全に関わる質問書への回答を要請し、回収した回答を基に8段階(A、A-、B、B-、C、C-、D、D-)で評価を実施し、公表している。

 2022年は運用資産規模で130兆米ドルに達する680以上の機関投資家などと協働し、世界の時価総額の半分に相当する18,700以上の企業と1,100以上の自治体を含む世界各地の約20,000の組織がCDPを通じてデータを開示している。

エア・ウォーターグループの環境への取り組みについて

 エア・ウォーターグループは持続可能な成長と社会価値の両立を実現するため、2050年をゴールとするサステナブルビジョン「地球、社会との共生により循環型社会を実現する」をベースに中長期的な企業価値向上に取り組んでいる。2021年10月には「エア・ウォーターグループ環境ビジョン2050」を制定し、「脱炭素社会」「資源循環型社会」「人と自然の共存社会」の実現に向けて、グループ全体で活動を推進している。

 気候変動に対して、グループは事業活動でのカーボンニュートラルの達成はもとより、サプライチェーン全体でも脱炭素化を目指しており、2030年度に温室効果ガス排出量(Scope1+Scope2)を2020年度対比30%削減する目標を設定した。さらに、技術革新への普段の取り組みやCO2回収、再生可能エネルギーの利活用などを通じて社会のカーボンニュートラルの実現に貢献するとしている。

 また、エア・ウォーターグループは2021年8月にTCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)提言への賛同を表明するとともに、「TCFDコンソーシアム」に参画。2022年3月に、同提言に沿った情報を開示した。

 水セキュリティについては、淡水資源を有効に活用することを目的に水使用量原単位(売上高当たりの淡水使用量)の2030年度目標を21年度対比10%削減に設定し、「取水量の削減」「冷却水・洗浄水の再利用化」「生産プロセス改善」を基本方針として取り組んでいる。

 エア・ウォーターでは、今回の「A-」獲得は、このようなグループの環境に対する取り組みが高く評価されたものとしており、今後も、サステナブルビジョンの実現に向けて、グループ全体で環境へ貢献する取り組みを推進する。