エア・ウォーターが産業・医療ガスを再度値上げ

2023年2月1日出荷分より、現行価格に対して10~30%以上

 エア・ウォーターは、2023年2月1日出荷分より産業・医療ガスの値上げを行う。対象製品は、エアセパレートガス(酸素、窒素、アルゴン、エルナックス)、炭酸ガス、ドライアイス、ヘリウムガス、レアガス、水素ガス、アセチレンガス、標準ガス、レーザーガス、ダイサイド、亜酸化窒素など。改定幅は現行価格に対して10~30%以上。

 同社は、原油・石炭・天然ガス等、エネルギーコストの急激な市況高騰等に伴う電気料金の上昇や、製造設備の維持管理に必要となる各種部材費の上昇に加え、輸送に係る軽油価格等も高騰していることを受け、各種産業・医療ガスの製造・輸送コストの上昇について、昨年7月15日出荷分より10~30%以上の価格改定を進めていた。

 しかしながら、2022年7月以降も電気料金は大幅に上昇していることに加え、円安による為替動向等によって、各種産業・医療ガスの製造・輸送コストの上昇が継続している。エア・ウォーターでは、これまでも、製造・物流等の合理化を進めコストダウンに努めてきたが、外部環境の変動によるコストの上昇は企業努力で吸収できる範囲をはるかに超えており、安定供給を継続するためにも、改めて価格改定を行うとしている。