西日本エア・ウォーター物流「亀山物流センター」が、2023年4月1日に稼働開始
西日本エリアで初となる3温度帯(常温、チルド、冷凍)倉庫と危険物倉庫を有する多機能型
エア・ウォーターグループの西日本エア・ウォーター物流株式会社(本社:大阪市淀川区、社長:丸山 博、以下、西日本エア・ウォーター物流)が、三重県亀山市に建設を進めていた物流センターが完成し、「亀山物流センター」として2023年4 月1 日より稼働を開始する。
エア・ウォーターグループの物流事業は、高圧ガス輸送、一般貨物輸送、低温管理による食品物流、さらには車体の設計・架装まで、総合物流企業として幅広い事業を展開している。なかでも一般貨物輸送は、北海道から九州まで全国各地の拠点をつなぐ輸送ネットワークを構築しており、海上輸送を利用したトレーラ往復輸送(シャーシ輸送)では、幅広い貨物の取扱い実績を有する。
こうした中で、西日本エア・ウォーター物流は、物流ネットワークの拡充を通じた事業拡大とグループにおける物流機能の強化を目的に、西日本エリアで初となる3温度帯(常温、チルド、冷凍)倉庫と危険物倉庫を有する多機能型の自社センターとして、「亀山物流センター」を三重県亀山市に開設した。
当センターの周辺には、機械器具や化学工業等の製造業が集積しており、物流拠点としての安定的な貨物需要を見据えるとともに、関西圏・中京圏の消費地に近い立地や複数の自動車道とつながる優れた交通利便性を生かして、他地域との連携の拡大を図る。
シャーシ事業については、北海道向けの舞鶴・敦賀港、東北向けの名古屋港、関東・九州向けの大阪南港など、各主要港湾の中間地点に位置する立地を生かして、同事業における西日本エリアの新たな中核拠点として中継・保管機能まで幅広く担うなど、積極的な事業拡大を進めるとしている。
食品事業については、全国低温ネットワーク(コールドチェーン)のさらなる体制強化として、チルド・冷凍倉庫の設置により、外部顧客の新規獲得の推進のみならず、エア・ウォーターグループのアグリ&フーズグループの物流体制の強化など、西日本エリアの新たな事業展開の一つに位置づける。
物流の2024 年問題に向けて
今日、物流業界が抱える「物流の2024 年問題」に関して、トラックドライバーの時間外労働の規制強化に対応していくためには、一人当たりの走行距離を短縮し、労働時間を圧縮していく対策が必要となる。
グループの物流事業は、こうした事業環境下において、拠点展開の拡大によって輸送ネットワークの整備を推進し、競争力ある物流事業の展開に向けて、自社で貨物を運べる体制づくりを進めていく。
さらに、エア・ウォーターが得意とするシャーシ輸送によるモーダルシフトの組み合わせにより、長距離輸送を担うドライバー不足への対応にも注力するなど、社会問題に向けて積極的に取り組みを進める。
施設概要
- 名称:西日本エア・ウォーター物流㈱ 亀山物流センター
- 所在地:三重県亀山市白木町字西大谷1700 番地5(亀山液酸㈱及びエア・ウォーター東日本㈱三重営業所と同一敷地)
- 建物:常温・チルド・冷凍倉庫(鉄骨造地上2階建)、危険物倉庫(鉄骨造地上1階建)、給油所ほか
- 面積:敷地9,857.42 ㎡、建物延床6,028.92 ㎡
- 投資額:約12 億円
- 稼働日:2023 年4 月1 日(土)