新日化エア・ウォーターが2024年3月31日で解散

エア・ウォーターグループと日鉄ケミカル&マテリアルが事業承継

 エア・ウォーターグループで産業ガスの製造・販売を行う新日化エア・ウォーター株式会社は、事業戦略上の理由により2024 年 3 月 31 日をもって通常業務を終了し、会社を解散する。解散後は、エア・ウォーター、エア・ウォーターグループ会社、日鉄ケミカル&マテリアル株式会社が、取扱製品によりそれぞれが事業を承継する。新日化エア・ウォーターの年間売上高は443億円(2022年度実績)。

 新日化エア・ウォーターは2004年10月、エア・ウォーターと日鉄ケミカル&マテリアルの共同出資により、両社が日本製鉄(室蘭、君津、広畑、八幡、鹿島、和歌山、小倉)、日鉄ステンレス(光)の8製鉄所内のオンサイトプラントで生産する酸素、窒素、アルゴン、水素、炭酸ガス等を各製鉄所に安定供給するとともに、一般市場向けへの販売を強化する目的で設立された。

 2005年10月に熊本県宇土市で、液化酸素、液化窒素を低環境負荷で製造する熊本工場を稼動(2018年10月に熊本液酸へ事業譲渡)、2006年10月には山口県光市において、日鉄ケミカル&マテリアルから光工場の事業譲渡を受け、製造機能を有する企業へと事業基盤を拡大した。2008年にはISO9001、2009年にはISO14001の認証を取得。