エア・ウォーターNVが(株)エムエフケイの株式譲受

「アルマイト処理」など、EVや自動運転を視野に処理ラインアップ強化し販路拡大

 エア・ウォーターNVは2024年9月30日付で、アルマイト処理/精密洗浄/電解研磨事業を行う株式会社エムエフケイ(MFK)の株式を譲り受けた。MFKは同日付でエア・ウォーターMFK株式会社に商号を変更し、グループ入りした。これにより、今までエア・ウォーターNVでは出来なかったアルミニウムへの硬化/発色/研磨処理が可能になる。株式譲渡によるエア・ウォーターNVの出資比率は、発行済株式総数の70%。

 MFKは、アルミの耐摩耗性や耐食性を向上させるために、表面に酸化被膜を人工的に形成する「アルマイト処理」を中心に表面処理加工を行う。独自技術を活用した高付加価値化、差別化を図り、従来のアルマイト処理が抱える、耐熱性が低く処理製品にクラック(割れ)が発生するという課題に対して、耐ハロゲンガス性、耐摩耗性を持ち、クラックレスな被膜を形成し高い寸法精度を維持する「MFコート」を新たに開発。半導体製造装置メーカーをはじめ多くの取引先から高い評価を得る。

 今回、MFKのグループ入りにより、鉄鋼材料向けの表面処理加工を主力事業とするエア・ウォーターNVの技術と組み合わせることで、今後さらに注目が高まるEVや自動運転シフトを視野に入れた処理ラインアップの強化と販路拡大を目指す。

株式譲渡会社の概要

  1. 商号:株式会社エムエフケイ(2024年9月30日付でエア・ウォーターMFK株式会社に商号変更)
  2. 設立:1991年
  3. 代表者:山田 基喜
  4. 本社所在地:埼玉県日高市森戸新田1259-11
  5. 売上高:515百万円(23年9月期)
  6. 従業員数:33人(24年4月現在)
  7. 事業概要:硬質アルマイト/精密洗浄/電解・化学研磨/ MFコート(機能アルマイト皮膜)