日本エア・リキード、日本初の陸上養殖アトランティックサーモン「FUJI ATLANTIC SALMON」へ酸素供給
日本最大級の養殖規模、丸紅が本格販売開始
丸紅は、Proximar Seafood AS(Proximar)との間で2022年4月に締結した独占販売契約(※1)に基づき、Proximarが静岡県小山町で生産する日本初の陸上養殖アトランティックサーモン(ブランド名:「FUJI ATLANTIC SALMON」)の本格販売を、鮮魚専門店や量販店・百貨店を中心に開始した。
養殖規模は2025年までに出荷ベースで年間約4700トン、2027年のフル稼働時には約5300トン(Head on gutted weight(HOG / 頭付き内蔵処理後)ベース)を予定し日本最大級。閉鎖循環式陸上養殖(RAS:Recirculating Aquaculture System)により、99.7%の水を循環させて養殖する。丸紅によれば、鮮魚販売する場合、最短で水揚げ当日に首都圏へ配送可能で、海外からの航空輸送削減により、輸入品対比CO2排出量を年間約57,000トン削減(※2)できる。
日本エア・リキードは2022年から、この日本最大級の陸上養殖場向けに酸素供給を開始。養殖場建設時から安全で効率的な酸素供給システムの構築に尽力している。酸素供給は養殖業において重要な要素であり、サーモンの健康的な成長を促進する役割を果たす。また、陸上養殖では環境への配慮が重要視されており、この日本最大級の陸上養殖場は、閉鎖循環式陸上養殖を採用することで環境負荷が低く持続可能な設計となっている。
エア・リキードは、大型養殖場向けの酸素安定供給、水処理技術の実績が多数あり、世界的なネットワークを活用して顧客に最適なソリューションを提供する。日本においてもこれまで30年以上にわたり実績のあるヨーロッパの技術を導入、国内で陸上養殖向けの酸素供給ソリューションを提供しており、大型養殖場向けの実績を持つ。
日本エア・リキードでは「酸素供給システムを通じて、サステイナブルな養殖と世界への安定的なタンパク質供給に貢献し、今後も様々な酸素供給形態、省エネ、高効率の酸素溶解ソリューションを提供することで、持続可能な産業の発展に尽力する」としている。
(※1)2022年4月20日付ニュースリリース:「国産陸上養殖アトランティックサーモンの販売について」
https://www.marubeni.com/jp/news/2022/release/00037.html
(※2)出典:Greenhouse gas emissions of Norwegian salmon products (2022)
Proximar 会社概要
- 会社名:Proximar Seafood AS(プロキシマーシーフード)
- 所在地:Grieg Gaarden, C. Sundtsgate 17, NO-5004 Bergen, Norway
- 日本工場:静岡県小山町上野
- 設立年:2015年
- 代表者:Joachim Nielsen(CEO)
- 事業内容:RASアトランティックサーモンの生産
- ウェブサイト:https://www.proximarseafood.com/