岡谷酸素が食品添加物アルゴンガスを利用した清酒の製造方法で特許取得

清酒の溶存酸素量を低減し清酒のヒネ香抑制

 岡谷酸素は、「食品添加物アルゴンガスを利用した清酒の溶存酸素量を低減する製造方法」について小野酒造店(長野県上伊那郡辰野町小野992-1)と共同出願し、特許を取得した。清酒の溶存酸素量を低減することで清酒のヒネ香抑制が期待できる。

 2022年1月7日の酒税法の改正に伴い、ワイン(果実酒及び甘味果実酒)への使用のみが認められていたアルゴンガスが、清酒にも使用することができるようになった。これを受けて、小野酒造店と岡谷酸素は共同検証を実施し、清酒の品質保持にアルゴンガスが有効であることを確認。清酒の製造⼯程で適切にアルゴンガスを利用することで、清酒の酸化による品質劣化を低減した。

 岡谷酸素では、食品添加物アルゴンガスの利用により品質の向上、⻑期品質保持が可能となり、清酒の輸出や食品ロスの低減に貢献するとしている。

特許の概要

  • 特許番号:第7632822号
  • 特許登録日:令和7年2月10日
  • 発明の名称:酒類の製造方法
  • 特許権者:株式会社小野酒造店・岡谷酸素株式会社