大丸エナウィン 2025年3月期通期連結決算

2026年3月期の通期業績見通しは、売上高335億万円(0.2%増)、経常利益14億2000万円(4.6%増)、増収増益

 大丸エナウィンの2025年3月期通期連結決算は、売上高334億1800万円(前年同期比11.7%増)、営業利益12億6600万円(同20.0%増)、経常利益13億5600万円(同16.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益8億8800万円(同21.1%増)となった。年間配当は前期比2円増配の27円(中間配当13円、期末配当14円)。

 グループの売上高は、LPガスの出荷量が前連結会計年度と比べ増加し、またLPガスの仕入価格に連動する販売単価が上昇したこと等により、前連結会計年度と比べ35億1300万円(11.7%)の増収となった。
 損益面では、売上高の増加に伴い、売上総利益は、102億3000万円と前連結会計年度と比べ2億6700万円(2.7%)の増益。販管費は、89億6400万円と前連結会計年度と比べ5500万円(0.6%)の増加となり、営業利益は、前連結会計年度と比べ2億1100万円(20.0%)の増益となった。
 営業外収益及び営業外費用を加減算した経常利益は、前連結会計年度と比べ1億9100万円(16.4%)の増益。法人税等控除後の親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度と比べ1億5500万円(21.1%)の増益となった。

セグメント別概況

リビング事業

 住宅設備部門の販売が減少したものの、LPガスの出荷量が前連結会計年度と比べ増加し、またLPガスの仕入価格に連動する販売単価が上昇したこと等により、売上高は、240億4400万円と前連結会計年度と比べ26億7600万円(12.5%)の増収。住宅設備部門の販売の減少等により売上総利益が減少したものの、販管費が減少したため、セグメント利益(営業利益)は、7億3700万円と前連結会計年度と比べ9100万円(14.3%)の増益だった。

アクア事業

 「スーパーバナジウム富士」の販売本数が増加したこと等により、売上高は、12億2900万円と前連結会計年度と比べ1300万円(1.1%)の増収となった。売上総利益は減少したものの、販管費が減少したため、セグメント利益(営業利益)は、6200万円と前連結会計年度と比べ200万円(3.5%)の増益。

医療・産業ガス事業

 在宅医療機器のレンタルや販売が増加したこと等により、売上高は、81億4400万円と前連結会計年度と比べ8億2300万円(11.2%)の増収。売上高の増加に伴い売上総利益も増加し、販管費が増加したものの、セグメント利益(営業利益)は、4億6600万円と前連結会計年度と比べ1億1700万円(33.6%)の増益となった。

今後の見通し

 LPガス消費者軒数増加のため、営業権の譲受けや新規LPガス供給設備投資を積極的に行い、また、アクア事業におけるミネラルウォーターの宅配事業と医療・産業ガス事業における在宅医療機器レンタル及び医療・産業ガス販売においてもM&A等による事業規模の拡大を図り、リビング事業に続く収益の柱として利益の安定を目指す。
 次期、2026年3月期の通期連結業績見通しは、売上高335億円(前年同期比0.2%増)、営業利益13億5000万円(同6.6%増)、経常利益14億2000万円(同4.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益8億6000万円(同3.2%減)を見込む。年間配当金予想は、中間配当13円、期末配当14円の27円を維持した。