新コスモス電機 2025年3月期通期連結決算
期末配当を12円増配し60円、2026年3月期予想は10円増配の70円
新コスモス電機の2025年3月期通期連結決算は、売上高421億5300万円(前年同期比9.4%増)、営業利益51億5500万円(同26.2%増)、経常利益54億5100万円(同13.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益33億7600万円(同14.1%増)となった。期末配当を直近予想の48円から12円増配し60円とした。
一酸化炭素検知機能付き火災警報器「プラシオ」、IoTを活用した家庭用都市ガス警報器や半導体工場向けガス検知警報装置「PS-8シリーズ」など、家庭用ガス警報器関連、工業用定置式ガス検知警報器関連および業務用携帯型ガス検知器関連の各分野において独自のガスセンサ技術を活かした機器の開発・販売を進めた。また、世界中のガス事故ゼロを目指し、より一層、安全・安心で快適な環境づくりに貢献するため、高性能・高品質・高付加価値製品の開発に取り組むとともに、グループのネットワークを活かしたグローバルな営業活動を展開し、業績の向上に努めた。
商品別概況は次のとおり。
家庭用ガス警報器関連
ニューヨーク市条例による警報器設置義務化の影響を受け、北米向け電池式メタン警報器の販売が好調に推移した。加えて、国内向けの都市ガス用警報器の販売も堅調に推移。売上高は217億3500万円(前期比12.7%増)。
工業用定置式ガス検知警報器関連
海外市場の半導体業界向けガス検知警報器の販売が好調に推移した。加えて、国内市場の半導体業界および自動車業界などに向けたガス検知警報器の販売も好調に推移。また、メンテナンスサービスも堅調だった。売上高は119億9300万円(前期比6.1%増)。
業務用携帯型ガス検知器関連
国内市場の都市ガス業界および電力業界に向けたガス検知器の販売が好調に推移した。また、メンテナンスサービスも堅調に推移。売上高は64億円(前期比1.7%増)。
今後の見通し
2026年3月期の通期連結業績予想は、売上高480億円(前年同期比13.9%増)、営業利益56億円(同8.6%増)、経常利益57億2000万円(同4.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益34億5000万円(同2.2%増)を見込む。年間配当金予想は前期比5円増配するとともに、2026年3月期が設立65周年となるため5円の記念配当を実施し、期末配当70円となる前期比10円増配の計70円を見込む。