日本酸素HDが「ジャパン・エネルギー・サミット2025」で産業ガスによるエネルギー転換の提案
バイオメタンや鉄鋼、ガラス、アルミ・非鉄金属市場のカーボンニュートラル実現に貢献
日本酸素ホールディングスは、2025年6月18日(水)~20日(金)に東京ビッグサイトで開催されたアジア最大級のエネルギー国際会議「ジャパン・エネルギー・サミット2025」に初出展し、全世界で進むエネルギー転換の局面の中、参加した世界のエネルギーリーダー、政策立案者、イノベーターや来場者に対し、産業ガス供給事業者として顧客のエネルギー転換をサポートするカーボンニュートラルに向けた独自のソリューションを紹介した。

日本酸素HDグループは、2050年にカーボンニュートラル(CN)社会の実現をめざす取り組みとして、自社で排出するGHG削減を目標とした「Carbon Neutral Program I(CNPⅠ)」を制定するだけでなく、顧客に対して環境貢献製商品や機器、サービスなどのソリューションを提供することでGHG削減への貢献をめざす「Carbon Neutral Program II(CNPⅡ)」を非財務プログラムの中で掲げている。
また、2022 年 4 月には、「We enable a carbon neutral world」のスローガンを制定し、CN社会の実現に貢献する取り組みを強化。その一環としてCNに特化した技術やソリューションを紹介するカーボンニュートラルワールドウェブサイトを開設し、燃焼技術によるグリーン化や水素製造技術を使った提案、CO₂の回収、循環型経済、デジタライゼーションの5つを柱とする戦略を提示した。
グループは長年にわたり、酸素、窒素、アルゴンなどの産業ガスを日本国内だけでなく、世界各国において安全かつ安定的に供給しており、上記の5つの戦略に対し、燃焼、水素製造(HyCO)、CO2回収、酸素製造といったグループの革新的な4つの技術を適用することで、エネルギー転換が求められているバイオメタンや鉄鋼、ガラス、アルミ・非鉄金属といった様々なマーケットのCN実現に貢献することが可能であるとしている。

「ジャパン・エネルギー・サミット2025」の日本酸素HDブースでは、2030年のカーボンニュートラルワールドを表現したジオラマや、鉄鋼(高炉・電炉)とバイオメタンのマーケットをシンボライズしたミニチュアを展示し、産業ガスのテクノロジーに基づく4つの革新的技術や、CNの実現が求められる各市場において、グループが果たす役割について紹介した。


ジオラマでは、日本酸素HDグループが提供するカーボンニュートラルに貢献するガステクノロジーを視覚化。CO2を「減らす」「使う」「貯める」といった観点から「移動式水素充填設備」や「CO2フリー水素充填設備」、「NH3分解H2精製装置」、「アンモニア/水素、酸素バーナー」、「CO2ドライアイスブラスト装置」、「CCS用大型CO2液化設備」、「CO2回収VSA装置」、「CCS用CO2出荷タンク設備」、「CO2運搬船」などのソリューションを提案した。



