大分サンソセンター放液溜破裂事故(第三報)
2014年12月12日に発生した大分サンソセンターにおける放液溜破裂事故につき、
2015年1月23日現在の状況。
1.事故発生場所
大分市大字西ノ洲1番地 株式会社大分サンソセンター
(新日鐵住金株式会社 大分製鐵所 構内)
2.発生日時
2014年12月12日(金) 午前9時6分
3.発生経緯
午前6時 55 分 3号機空気分離装置を通常作業で停止
午前8時 3号機空気分離装置から放液溜に放液を開始
午前9時6分 放液溜が破裂
※「放液溜」:製品としては不要となった液体のガス(酸素、窒素、アルゴン)を空気中に放出するための設備
4.事故調査について
2014年12月14日、大陽日酸と大分サンソセンターは共同で事故調査委員会を設置。また、2015年1月5日に、事故調査委員会の調査・検討結果を公正・客観的に評価するため第3者の有識者を含めた事故対策審議会を発足。
5.事故原因について
放液溜に滞留していた水が低温の液体酸素・液体窒素の放出により氷結、放液溜が閉塞状態になり、液化ガスの気化に伴い内部圧力が上昇し破裂した可能性が高い。引き続き調査を行い、事故調査委員会及び事故対策審議会での検証が終了次第、あらためて詳細を公表。
6.被害状況
人的被害及び火災の発生は無し。
工場構外への金属破片飛散による被害。
放液溜破裂の衝撃により大分サンソセンター工場内で窒素ガスの漏洩があったが、2014年12月14日の時点ですべての漏洩停止を確認。なお、液化プラントは現在も停止。
7.その他
同様の事故発生を防ぐため、大陽日酸が納入した空気分離装置を使用の顧客に対し、放液溜に水が滞留している状態で放液を行うと同様の事故が発生する可能性があることを連絡し、注意喚起を行っている。また、日本産業・医療ガス協会を通じて、他社製空気分離装置を利用の各社に対し、同様の連絡を行った。