国内最高水準の耐震安全性試験を行う「振動試験センター」を新設

 エア・ウォーターグループで、手術室など病院設備工事をはじめ、呼吸器、消火設備等の開発、設計、製造を担うエア・ウォーター防災は、国内最高水準の試験能力を持つ機器耐震性試験設備を有する「振動試験センター」を新設し、2016年4月27日より運用を開始した。
 これによりエア・ウォーター防災は、これまで外部委託していた振動試験を全て自社で行うことが可能となり、消火設備や医療用ガス設備をはじめ、手術室設備、医療機器など、同社の幅広い設備・機器において、自社一貫体制による耐震安全性を保証することが可能となる。

 近年、電力施設や通信施設といった重要設備においては、地震対策の一環として耐震力確保の重要性がますます高まっており、振動試験による耐震力の実証が求められている。一方、国内における受託試験場は、輸送機器類を対象とした単軸加振による試験場がほとんどであり、地震対策に必要な3軸同時加振による大型試験場は国内に数箇所と極めて少ない状況で、試験場の確保が大きな課題となっていた。

 エア・ウォーター防災が3軸同時加振による最新耐震性試験施設を新設することは、振動試験を必須とする顧客へのよりスピーディーな対応を可能にするだけでなく、医療関連や一般消火設備などにおいても、安全性を更に高めた新たな提案により、同社の機器やシステムとともに一層の安心を確保することが可能とななる。

 今後、エア・ウォーター防災は、自社製品の耐震安全性の実証はもちろん、顧客からの振動試験へのニーズに応えることで、「人の生命と財産を守る」理念のもと、安心・安全を社会に提供していく。

【振動試験センター建屋・設備概要】
所在地:兵庫県神戸市西区高塚台3-2-16
建物の構造:鉄骨造地上2階建
建築面積:581.63 m2
延床面積:672.20 m2
設備概要:3軸同時加振装置(IMV㈱製) 1台
●振動台:2.5m×2.5m
●最大搭載質量:2.5t
●最大加速度:水平 3.3G 鉛直 2.6G
※ 上記設備に加え、単軸加振機1台を2016 年8 月末目処に新設予定