大陽日酸、米国の3Dプリンターメーカー「Optomec」社へ出資、販売権獲得

 大陽日酸は、米国ニューメキシコ州の3Dプリンターメーカーである Optomec, Inc.(以下 Optomec 社)へ出資し、同社製品のグローバル市場における販売権を獲得した。

 大陽日酸は、新中期経営計画「Ortus Stage 2」のイノベーション戦略に基づき、提携・出資による高付加価値製品並びに差異化製品の取り込みを推進している。
 Optomec 社は 1997 年に設立された米国の3Dプリンターメーカーで、Laser Metal Deposition 方式である Laser Engineered Net Shaping (LENS) systems(製品名)を開発し上市しており、3Dメタルプリンターの市場で急激に業績を伸ばしている。
 今回の Optomec 社製品の販売権獲得により、大陽日酸はグローバル市場におけるグループ販売網を通じて、 Optomec 社製品を航空機産業、自動車産業並びに機械製造業向けの市場を中心に販売するとともに、同分野向けの産業ガス事業とのシナジー効果の創出を目指す。
 また、大陽日酸が持つ溶接プロセス、金属熱処理を含めたガスアプリケーション技術を通じて、3Dメタルプリンターを使用する顧客のコスト削減や生産合理化などの問題解決に貢献する。大陽日酸では、山梨研究所に、3Dプリンティングの専任技術者を配置、Optomec 社の LENS を導入し、技術サポートやデモンストレーションサービスを行う。

【Laser Metal Deposition 方式】
 材料粉末とレーザーを同時に照射し任意の部分を溶融させ、積層させる方法で、特に複雑な部品の修理用途において強みを持つ。

【Optomec 社概要】
社名:Optomec, Inc.
本社及び工場:米国ニューメキシコ州
設立:1997 年
代表者:Dave Ramahi 氏