エア・ウォーター、三菱ガス化学から日本パイオニクス株式譲受

 エア・ウォーターは、三菱ガス化学(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:倉井 敏磨)の完全子会社で、ガス精製装置や排ガス処理装置に関して高い技術力と顧客基盤を有する日本パイオニクスの発行済み株式の全株式を2018年2月28日付で譲り受けることについて、三菱ガス化学と契約を締結した。

 エア・ウォーターの産業ガス関連事業は、酸素、窒素、アルゴン、炭酸ガスといった産業ガスの供給を主軸に、各種ガス発生装置の設計・製作・メンテナンスやドライアイススノー精密洗浄システムをはじめとしたガスアプリケーションの販売など、産業ガスに関わる総合的な製品・サービスの提供を全国で展開している。
 近年、スマートフォンや車載端末に搭載されるデバイス需要の拡大を背景に、半導体製造における産業ガス関連の需要も旺盛に推移しており、今後もIoTや人工知能(AI)の普及によって更なる需要の拡大が見込まれる。

 こうした中、エア・ウォーターは、半導体製造に欠くことのできないガス精製技術および排ガス処理技術分野での数多くの実績を有する日本パイオニクスをエア・ウォーターグループに迎え入れることによって、エレクトロニクス分野における製品ラインナップを拡充し、主に半導体製造分野の顧客により充実した製品・サービスを提供することが可能になる。
 また、日本パイオニクスが保有する高い技術力とエア・ウォーターのエンジニアリング部門が保有するガステクノロジー技術とのシナジー効果を追求し、エンジニアリング機能の更なる競争力強化を図る。

【日本パイオニクス株式会社の概要】
会社名 : 日本パイオニクス株式会社
所在地 : 神奈川県平塚市田村三丁目3番32号(本社・工場)
代表者 : 代表取締役社長 飯島 昌明
設立 : 1962年7月6日
資本金 : 300百万円
株主 : 三菱ガス化学株式会社 100%
従業員数 : 48名(2017年3月31日現在)
業績数 : 売上高3,075百万円(2017年3月期)
事業内容 : 各種ガス精製装置および排ガス処理装置等の製造・販売