一般家庭向けガス置換包装(MAP)技術「Deliéa」(デリエアー) 開発

 ⽇本エア・リキードは、フードロス低減に関する意識の⾼まりや、共働きや単⾝世帯の増加による⽣活様式の変化に伴う新しい消費者ニーズに応えるため、⾷材の保存⽅法として業務⽤で広く使われているガス置換包装技術を一般家庭でも⼿軽に利⽤できる「Deliéa」(デリエアー)を開発した。
 ガス置換包装(MAP、Modified Atmosphere Packaging)は、⾷品の保存期間の延⻑や形状の保持のために⾷品加⼯業や流通業界において広く利⽤されている技術で、エア・リキードは同技術のグローバルリーダーとして、⾁、⿂介類、果物、野菜、乳製品など幅広い⾷材や⽤途に応じた最適なガスの成分調整や供給機器に関する提案を⾏っている。
 ガス置換包装技術には、化学的な添加物を⾷品に直接加えることがないことや、必要以上に包装内の空気を抜くことがないため、苺や洋菓⼦のような繊細な⾷品も形をそのままに保存でき、その⾷品の持つ⾹りや⾵味の維持も同時に⾏えるといった利点がある。
 「Deliéa」は、⾷品の種類(⾁・⿂類、野菜・果物類)別のガスインジェクターと保存⽤バッグで構成され、保存したい⾷材を専⽤の特殊バッグに⼊れて密封し、「Deliéa」を装着してボタンを押すだけで使⽤できる。カートリッジ式の⼩型ガス容器の取り換えも簡単で、ガスの配合と保存⽤バッグの素材の選択に際しては、⾷品の特性に応じて、エア・リキードがこれまで蓄積してきた知⾒を⽣かした最適の⽅法が採⽤されている。
 ⽇本エア・リキードの矢原史朗社⻑兼CEOによると「エア・リキードはガス置換包装技術に早くから携わり、⽇本を含む全世界で積極的に活動し知⾒を⾼め、お客様へサービスを提供してきました。⾷の安全やフードロス低減に対する社会の意識が⾼まる中で、同技術をより幅広く家庭でもお使いいただけるよう、このたび『Deliéa』を開発しました」としている。