岩谷産業、「福井しあわせ元気」国体・障スポの炬火台燃料として水素供給

 岩谷産業は、9 月 29 日(土)から開催される「福井しあわせ元気」国体・障スポにて、9.98 スタジアム(福井県営陸上競技場)の炬火台の燃料として水素を提供する。公式大会の炬火に水素を利用するのは今回が世界初としている。
 水素は燃焼しても地球温暖化の原因となる二酸化炭素を一切排出しない究極のクリーンエネルギーと言われ、既にロケット燃料や半導体の製造工程などにおいて広く利用されている。岩谷産業では、水素を「炎」という目に見える形にして、国内外の多くの人々に水素を身近で安全なエネルギーであることを実感してもらえるよう、両大会の炬火を水素で灯す。
 水素は燃焼しても炎は無色であるため、炬火として利用するためには着色する必要があり、そのための開発やテストを岩谷産業中央研究所や福井県内の企業である株式会社ナカテックなどで実施してきた。このほど、実用化の目途が立ったため、両大会での採用に至った。
 岩谷産業は、1941 年より水素事業を開始し、国内で唯一、液化水素製造を行う水素のトップサプライヤー。国内で水素ステーションの整備や液化水素製造能力の増強を図るとともに、国内外で CO2 フリー水素の製造や輸送などの実証試験に携わるなど、引き続き、水素エネルギー社会の早期実現に向け、積極的な役割を果たす。