神奈川県厚木市に低温物流センターとプレシア社工場を新設
エア・ウォーターは、神奈川県厚木市の自社所有地に、グループの東日本エア・ウォーター物流が運営する「エア・ウォーター 厚木低温物流センター」(以下:厚木低温物流センター)とグループでチルドデザートなどの菓子類を企画製造・販売するプレシア「本社工場」の複合施設(6階建)を建設し、2018年10月1日(月)より稼働を開始した。
エア・ウォーターグループの物流事業は、高圧ガス輸送、一般貨物輸送、特殊物流、ならびに配送や保管、荷受など荷主の物流全体を包括して請け負う物流事業の3PL事業、そして極低温技術を活かし厳しい温度管理ニーズに応える血漿・血液輸送まで、総合物流企業として幅広い事業を展開している。
エア・ウォーターは、将来にわたる事業の成長において物流が重要な鍵を握ると考え、事業の安定と成長のために、現在、グループの物流一元化を最優先の課題に掲げ、エア・ウォーターグループにおける全ての事業領域を対象として物流体制の見直しを進めている。中でも、成長分野の一つである農業・食品事業には最も注力しており、今回の厚木低温物流センターは、大消費地をターゲットにしたグループの食品物流の要となる拠点として建設した。
同施設は、プレシア 本社工場との複合施設とすることで、製造から在庫・保管管理、配送まで一貫した体制で効率化とさらなる物流品質の向上を目指す。
また、エア・ウォーターは、グループの物流一元化と合わせて、戦略的に自社の物流拠点を設置して地域に密着した物流基盤を整備することが今後の事業成長において不可欠であると認識。特に、品質・鮮度の保持に繊細な温度管理が求められる食品物流については、今後の成長市場であるとともに、エア・ウォーターには高圧ガス輸送で培った定低温技術の活用により高い優位性があることから、2013年には北海道札幌市に、2014年には岩手県釜石市にそれぞれ低温物流センターを稼働させ、積極的に事業の拡大を進めてきました。
厚木低温物流センターが稼働したことによって、北海道・東北と大消費地である首都圏を結ぶ低温物流ネットワークを構築。今後、食品業界での共同物流も視野にさらなる食品物流事業の拡大を進めていく。
一方、プレシアは、既存の2工場(湘南・厚木)の生産体制を当施設の5、6階に新設する本社工場に移管、最新鋭の生産ラインを導入することで省人化を進め、生産能力の増強とチルド製品の充実、さらなる食品安全の向上を図る。さらに厚木低温物流センター内に製品の保管スペースを設置し、配送の効率化も図る。また1階部分には、和洋菓子のファクトリーショップやカフェ(2019年春にオープン予定)を併設するとともに、同施設で勤務する従業員が利用できる保育施設を設置し、子育てをしながら安心して働くことのできる職場環境も整える。
【施設の概要】
所在地:神奈川県厚木戸室5丁目32番1号
敷地面積:4,911坪
建物面積:2,289坪(総延床面積:7,089坪)
構造:鉄骨造・地上6階建、高さ25.8m
総投資額:90億円(プレシア工場の生産設備投資額24億円を含む。)
稼働開始:2018年10月1日(月)
〔1、3階〕エア・ウォーター 厚木低温物流センター
事業運営:東日本エア・ウォーター物流株式会社(エア・ウォーター㈱連結子会社)
延床面積:3,938坪
倉庫(温度帯別):
1階(3室) 冷凍倉庫(-30℃)221坪、冷蔵倉庫(±0℃)447坪、332坪
3階(5室) 冷凍倉庫(-30℃)159坪、冷凍倉庫(-20℃)282坪、冷蔵倉庫(±0℃)230坪、冷凍・冷蔵倉庫(±0℃~-20℃)453坪、441坪
〔2、4階〕東日本エア・ウォーター物流、およびプレシアの事務所、会議室他
〔5、6階〕プレシア 本社工場
延床面積:2,990坪
生産能力:約9,200t/年間
主な製造品目:洋生菓子 ロールケーキ、タルト、プリン、クレープ、カップケーキ等焼き菓子 ブッセ、乳菓、パウンドケーキ等
1 階併設:従業員用保育施設(名称:エミタス保育園 定員:29人)
カフェ(仮称:farm to table〔ファーム トゥ テーブル〕 2019年春オープン予定)
【プレシアの会社概要】
所在地:〒243-0031 神奈川県厚木市戸室5丁目32番地1号
代表者:代表取締役社長 花井 秀年
事業内容:洋菓子、和菓子の企画製造・販売
資本金:80百万円
設 立:1994年10月
業 績:売上高 148億円(2018年3月期)
従業員数:1,229人〔契約社員等含む〕(2018年3月末現在)
製造拠点:神奈川(厚木)、東京(清瀬)、埼玉(寄居)、福岡(筑後)
株 主:春雪さぶーる株式会社※100%
※春雪さぶーる株式会社はエア・ウォーター株式会社の連結子会社