燃料電池自動車へのセルフ式水素補充を開始
岩谷産業株式会社(本社:大阪・東京、社長:谷本光博)は、イワタニ水素ステーション 芝公園(東京都港区)において、燃料電池自動車(FCV)へ水素を補充する「セルフ式」を 2018年10 月 15 日より開始した。一定の要件を満たす場合に、水素ステーションにおいて FCV のドライバー自らが水素を補充するセルフ式が、経済産業省により認められたことを受けて実施するもので、国内では初の取り組みとなる。
従来の水素ステーションでは、高圧ガス保安法に基づき、資格と一定の経験を持つ保安監督者の管理のもと、従業員により補充を含むすべての作業が行われてきたが、ドライバーが安全に関する教育を受ける等の要件を満たすことにより、セルフ式の水素補充が可能となる。
当面は、岩谷産業社員のみを対象として行い、運用面を検証した上で、一般のドライバーまで対象を拡大する予定。
セルフ式は、既にドイツや米カリフォルニア州では認められており、水素ステーションの運営効率化が期待される規制緩和の一つ。今後は、セルフ式の運用検証等を行った上で、将来の「水素ステーションの無人化」についても検討がなされる。
岩谷産業は、戦略的な水素ステーションの整備を進めると同時に、水素ステーションの効率的な運営にも取り組み、引き続き、安全の確保を図りつつ、FCV の早期普及およびユーザーの利便性向上に貢献し、水素エネルギー社会の早期実現に向けて積極的に役割を果たすとしている。