エア・ウォーターグループの九州屋が台湾で海外初出店

エア・ウォーターグループで青果小売事業を行う㈱九州屋(本社:東京都八王子市、小林拓代表取締役社長)は、海外進出の第1号店として、台湾台北市信義区の「Breeze 南山」内のキーテナント「atre」に1月10日、フルーツパーラー「9 Palette Parlor」(ナインパレットパーラー)をオープンした。九州屋はグループ商社のエア・ウォーター・マテリアル㈱との合弁により、2018年6月に台湾九州屋股份有限公司を設立しており、台湾での事業展開の準備を進めていた。

フルーツパーラー「9 Palette Parlor」(ナインパレットパーラー)
9 Palette Parlor

九州屋は、青果専門店を百貨店、駅ビル、ショッピングセンターを中心に国内96店舗を出店する。このうちJR東日本の子会社で駅ビルの管理・運営会社の㈱アトレの駅ビル直営店「atre」に3店舗を出店。また、エア・ウォーターグループのネットワークを活用し、日本の青果物を東南アジア中心に海外販売している。台湾では2016年から毎年、台湾で最大級の食品国際展示会「FOOD TAIPEI」に出展するほか、高級ショッピングモール・微風廣場(Breeze Center)にも催事出店し、日本の旬の青果物を紹介、繊細なカットフルーツの技術を実演するなどしている。

初の海外店舗となる「9 Palette Parlor」では、「綺麗を食べる」をコンセプトとして旬のフルーツを使ったパフェ、サンドウィッチ、フレッシュジュースなど、新鮮な果物のおいしさを活かした商品の提供を行う。店舗席数は10席、従業員数はパートを含めて12人で、年商1億円を目指す。 九州屋は、今回の台湾出店を皮切りとして東南アジアでの多店舗展開を図り、健康志向の高まりを背景に日本産青果物の需要が拡大する東南アジア圏での事業拡大を図る。

「Breeze 南山」は台北のシンボルタワーである台北101に隣接し、1月10日にオープンした新しい商業施設。観光地、オフィス街、ショッピングスポットが集積する台北の一等地にあり、その東側は高級住宅街が広がるなど台湾屈指の話題のエリアとなっている。