大陽日酸、川崎水江事業所にCO2 フリー水素充填システムを設置
大陽日酸は、環境省の補助金採択を受け、川崎水江事業所に、再生可能エネルギーを利用したオンサイト型 CO2 フリー水素充填システムを設置するプロジェクトの実行を決定した。
川崎水江事業所は、川崎市臨海部工場エリアに位置し、本プロジェクトでは、川崎市が推進する「水素社会の実現に向けた川崎水素戦略」のもと、中規模オンサイト型充填基地のモデルとして、太陽光発電による再生可能エネルギーを活用し、燃料電池フォークリフト(FCFL)の事業所内運用まで、一貫したシステムを構築する。
FCFL 用の再エネ水素ステーションは、環境省が公募した「平成 30 年度 二酸化炭素排出抑制対策事業等補助金(再エネ水素を利用した社会インフラの低炭素化促進事業『地域再エネ水素ステーション導入事業』)」を受けて建設・設置し、2019 年 12 月の完成を予定する。
また、運用する FCFL については、トヨタエルアンドエフ神奈川が環境省の「水素社会実現に向けた産業車両等における燃料電池化促進事業」、および神奈川県からの助成を受けた FCFL をリース契約し、事業所内で運用する。
川崎水江事業所内の社屋屋上に設置する太陽光パネルから得られた電力を利用し、水電解式水素発生装置で発生させた水素ガスを、事業所内の FCFL 動力源として使用する。
「地域再エネ水素ステーション導入事業」では、再生可能エネルギーによる CO2 フリー水素の発生から FCFL への充填・運用までを行い、エネルギー起源二酸化炭素の抑制に貢献するとともに、地域社会への水素の普及拡大、社会受容性向上の一環として、本事業を活用する。