新日鐵住金、優れた耐水素脆性を持ち、溶接施工可能な世界初のステンレス鋼「HRX19®」開発で岩谷直治記念賞を受賞
新日鐵住金は、公益社団法人岩谷直治記念財団より、第 45 回(平成 30 年度)岩谷直治記念賞を受賞した。平成 17 年度に旧住友金属工業が受賞して以来、13年ぶり。岩谷直治記念賞は、エネルギーおよび環境に関する技術開発で、顕著な産業上の貢献が認められる業績を表彰する賞。
【開発技術の概要】
燃料電池車に燃料を供給する高圧水素ステーション用材料として高い強度(従来材SUS316L の1.6 倍)と優れた耐水素脆性を併せ持ち、溶接施工が可能な世界初のステンレス鋼 HRX19®は、2013年の販売開始以降、国内の新設定置式水素ステーションに採用されており、CO2 の大幅削減を実現するための水素社会基盤の構築に大きく貢献している。
燃料電池車は航続距離のさらなる延長が望まれており、今後、高圧水素の利用が可能となるHRX19®の採用拡大が見込まれる。
1.受賞テーマ
「高圧水素用高強度ステンレス鋼 HRX19®の開発」
2.受賞者
技術開発本部 鉄鋼研究所 主幹研究員 小薄 孝裕
技術開発本部 鉄鋼研究所 主幹研究員 中村 潤
技術開発本部 鉄鋼研究所 主任研究員 浄德 佳奈
技術開発本部 鉄鋼研究所 上席主幹研究員 大村 朋彦
技術開発本部 鉄鋼研究所 部長 平田 弘征
尼崎製造所 カスタマー技術部 シニアスタッフ 照沼 正明