岩谷産業、和歌山市に和歌山県内初の「イワタニ水素ステーション 和歌山太田」開設
岩谷産業は5月18日、JR西日本和歌山駅に近い市街地に県内初となる「イワタニ水素ステーション 和歌山太田(和歌山県和歌山市太田4-4-4)」を完成し、開設記念式典を行った。式典には世耕弘成 経済産業大臣や仁坂吉伸 和歌山県知事らが出席。終了後は、ホテルグランヴィア和歌山で「水素エネルギーフォーラム in 和歌山」を開催し、官民の水素エネルギー社会に向けた取り組み、最新動向を紹介した。
「イワタニ水素ステーション 和歌山太田」は、岩谷産業と日本水素ステーションネットワーク合同会社(JHyM)が共同で整備、岩谷産業が展開する水素ステー ションとして 27ヵ所目となる。ステーションの敷地面積は約990平方メートル、液化水素オフサイト供給方式を採用し、供給能力は 300N 立方メートル/時(1時間当たりFCV6台の満充填が可能)、充填圧力 82MPa。
国が定めた「水素・燃料電池戦略ロードマップ」は、2025 年度までに 320 ヵ所の水素ステーションを整備し、先行して整備を進めてきた 4 大都市圏以外にも全国的に水素ステーション ネットワークを広げることを目指す。和歌山県内では初となる「イワタニ水素ステーション 和歌山太田」が開所することで、同地域での燃料電池自動車(FCV)普及が期待される。
和歌山県はFCVを公用車として導入する。また、 今年11月9日から和歌山県和歌山市の紀三井寺公園陸上競技場で開催される「ねんりんピック 紀の国わかやま2019」の炬火の燃料として、岩谷産業は水素と炎を点火するための「炬火台用水素燃焼システム」を提供する。