エア・ウォーターと松山酸素の合弁会社、讃岐液酸が香川県坂出市でＶＳＵ新プラント営業運転開始

　エア・ウォーターは香川県坂出市にＶＳＵプラント（高効率小型液化酸素・窒素製造装置）を完成し、２０１９年５月２０日に開所式を行い、営業運転を開始した。全国で18 ヶ所目となるＶＳＵプラントで、四国地域の有力産業・医療用ガスサプライヤーの松山酸素株式会社（愛媛県松山市）との共同事業会社、讃岐液酸株式会社が運営を行う。

　四国地方へのガス供給は、これまで松山酸素を主な製造拠点としていたが、香川県にはじめて自社プラントを設置することで、同地域においてより災害に強い安定供給ネットワークを拡充する。また、「ＶＳＵ」の設置に合わせて、エア・ウォーターの地域事業会社である中・四国エア・ウォーター香川工場（香川県綾歌郡）のシリンダー充填所と容器再検査場を同敷地内でリプレースし、営業所を移転することで製造から販売まで一貫した体制を整備、さらなるサービスの向上を図る。

　エア・ウォーターは、全国に高効率小型液化酸素・窒素製造装置「ＶＳＵ」を設置し、大規模災害時でも産業ガス・医療用ガスの安定供給が可能となる「ＶＳＵネットワーク」の構築を進めている。ガス需要地に近い生産拠点から近距離輸送を行う新しい供給モデルによって、「安定供給」、「省エネ」、「CO2 排出量低減」を同時に実現する。
　また、各地域の有力な産業ガスサプライヤーとの合弁事業として運営することで、当該地域における産業ガスの安定供給をさらに盤石なものとする。