エア・ウォーター&エネルギア・パワー山口が防府バイオマス・石炭混焼発電所の営業運転を開始

 エア・ウォーターと中国電力株式会社(本社:広島県広島市中区、代表取締役社長執行役員:清水 希茂)の共同出資会社であるエア・ウォーター&エネルギア・パワー山口株式会社は、7月21日、防府バイオマス・石炭混焼発電所の営業運転を開始した。

防府バイオマス・石炭混焼発電所の外観
防府バイオマス・石炭混焼発電所の外観
発電所建設の主要経緯
  • 2014年9月: エア・ウォーター株式会社と中国電力株式会社が本発電所建設に係る環境影響評価の検討開始
  • 2015年2月: 本発電所の運転、保守および電力の販売を目的とした発電事業会社「エア・ウォーター&エネルギア・パワー山口株式会社」を設立
  • 2017年6月: 建設工事着手
  • 2019年7月21日(日曜日):午前零時 営業運転開始
発電所の特長

 本発電所は、再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT制度)を活用し、山口県森林組合連合会から調達する未利用間伐材や、海外から輸入するPKS※等の木質バイオマスを燃料として最大で50%程度利用し、年間約8億kWhの発電を予定する。

 エア・ウォーター&エネルギア・パワー山口株式会社は、本発電所での発電事業を通じて、これまで使用用途がなく森林内に放置されていた未利用資源等を有効活用し、山口県の林業振興と雇用の創出など、地域活性化の一助となることを目指すとともに、地域資源循環型の再生可能エネルギー発電に取り組み、地球温暖化の防止に貢献する。

※PKS(Palm Kernel Shell):パーム椰子の種から搾油した後の殻を乾燥して燃料としたもの。

運営会社の概要
  • 会社名: エア・ウォーター&エネルギア・パワー山口株式会社
  • 所在地: 山口県防府市鐘紡町3番1号
  • 代表者: 代表取締役社長 猪俣 晃二
  • 設立: 2015年2月
  • 資本金: 20億円
  • 株主: エア・ウォーター株式会社(51%)、中国電力株式会社(49%)
発電所の概要
  • 発電所名: 防府バイオマス・石炭混焼発電所
  • 所在地: 山口県防府市鐘紡町3番1号
  • 発電方式: 循環流動層ボイラ(CFB)
  • 発電規模: 11万2千kW(発電端出力)
  • 想定年間発電量: 約8億kWh
  • 燃料: 木質バイオマス(山口県内未利用木材、PKS等)、石炭。※混焼率(熱量ベース) バイオマス50%:石炭50%