エア・ウォーター、コインランドリー事業に参入。栃木県宇都宮市に、第1号店をオープン
エア・ウォーターは、2020 年1 月31 日(金)、栃木県宇都宮市に第 1 号店となる災害対応型のコインランドリーを出店し、コインランドリー事業に参入する。
1.参入の目的と経緯
コインランドリー市場は、共働き世帯や働く高齢者の増加など社会構造の変化を背景とする家事の時短ニーズの高まりや、アレルギー疾患対策としての布団クリーニング需要の増加などを受け、店舗数は約2 万店、市場規模は1000 億円を超えるなど、市場拡大が続く。また昨今、大規模な地震や台風など自然災害が頻発するなか、停電・断水の発生や住居の被災時においても、洗濯が可能な生活インフラとしてコインランドリーのニーズが高まっている。
エア・ウォーターは北海道・東北エリアを中心に、全国約 25 万軒のお客様に LP ガスや灯油を「ハローガス」ブランドで展開。このたび、より一層の LP ガスの利用拡大を図り、コインランドリー事業に参入する。第1 号店「ブルースカイランドリー 宇都宮平出店」は、全国でコインランドリー事業を展開する株式会社ジーアイビー(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:鈴木 衛)とのフランチャイズ契約によるものとなる。
2.災害対応型コインランドリーの特長
参入にあたり、災害に強いLP ガスの特長を活かした、災害対応型のコインランドリーを開発。第1 号店は、災害対応型の「標準仕様」として 3 日分の LP ガスを貯槽できる LP ガスタンク、ポータブル発電機や蓄電池、外部発電機への接続が可能な設備を完備する。災害発生時には携帯電話などの充電と店舗内照明の電源を確保するとともに、移動電源車や可搬型発電機からの電力供給により、停電時でも洗濯機・乾燥機が利用できる。また、LP ガス仕様の発電機、空調機を完備した「中・長期災害対応仕様」や、さらに貯水槽、炊き出しセットなどを備えた「災害拠点仕様」も併せて開発。2021 年度までにこれら災害対応型コインランドリーを北海道、東北、関東、中部などの地域へ30 店舗出店する計画。
エア・ウォーターは、災害対応型のコインランドリーの出店を通じ、LP ガス供給の事業者として地域に密着し、ユーザーへ安心感と快適な暮らしを提供するとしている。
3.災害対応型コインランドリーの仕様
(1)標準仕様
- LP ガスタンク:発電機・乾燥機の稼働のための燃料(3 日分のLP ガスの貯槽が可能)
- ポータブル発電機・蓄電池:店舗内照明、携帯電話充電などへの電力供給
- 外部発電機への接続設備:外部発電機(可搬型)、移動電源車を持ち込み、洗濯機・乾燥機へ電力供給
(2)中・長期災害対応仕様
LP ガス仕様の発電機(9.8kW)、空調機を備えており、停電時もコインランドリーが利用可能。
(3)災害拠点仕様
貯水槽、災害用組立てシャワー、炊き出しセットも備えており、停電・断水時にもコインランドリーが利用可能。また、災害拠点として、シャワーの利用や炊き出しによる調理が可能。
4.「ブルースカイランドリー 宇都宮平出店」の概要
- 名 称:ブルースカイランドリー 宇都宮平出店
- オープン日:2020 年1 月31 日(金)
- 所 在 地:栃木県宇都宮市平出町字上野3711 番地 カインズ宇都宮平出店駐車場内
- 開店時間:6:00~23:00 ※オープン初日は10:00 開店
- 店舗面積:66 ㎡
- 機器構成:洗濯機4 台(9kg、11kg、20kg、28kg 各1 台)、洗濯乾燥機2 台(洗濯27kg+乾燥15kg 各2 台)、乾燥機10 台(16kg×8 台、30kg×2 台)、スニーカー専用洗濯乾燥機 1 台
- 年 商:1,000 万円(見込み)
【参考】エア・ウォーター株式会社 生活・エネルギー関連事業について
LP ガスや灯油を一般家庭や商業施設・病院など公共施設向けの生活エネルギーや、工場向けの産業エネルギーとして提供しているほか、LNG の供給やLNG 関連機器の製造・販売を行い、地域の暮らしの中で欠かせない役割を果たしている。2018 年度売上高:527 億円。