エア・ウォーター、水島酸素商会の株式８割を取得

　エア・ウォーターは、阪神地区における産業ガス事業の強化を目的に、兵庫県神戸市に本社と充填拠点をもち、産業・医療ガス事業を行う㈱水島酸素商会（代表取締役社長山下隼人、以下：水島酸素商会）の株式８０％を2020 年5 月22 日付で取得（残り２０％は水島酸素商会の山下隼人社長が所有）した。水島酸素商会の現経営陣は引き続き同社の経営にあたり、社名は現在の「㈱水島酸素商会」とする。

　水島酸素商会は、明治45 年の創業以来、神戸地区において産業・医療ガス事業を行い、各種ガスをはじめ、溶接機器や医療機器などのガス関連商材を販売する。これまでもエア・ウォーターグループとは、医療共栄会※を通じた医療機器・医療サービスの提供、産業ガスの仕入や顧客への共同配送などにより、関係強化を進めていた。

※医療共栄会は、エア・ウォーターの医療部門における代理店および販売店組織の名称。

　エア・ウォーターと、その子会社で近畿エリアで事業を行う近畿エア・ウォーター㈱は、水島酸素商会のグループ参加により、神戸地区における供給拠点の空白エリアを解消し、同社との連携により地域密着型の産業ガス事業および医療事業をより一層強化する。水島酸素商会は、様々な事業領域に展開するエア・ウォーターグループの商材を取り扱うことにより、産業・医療事業の拡大を推し進める。また、同社が有するガス供給拠点を活用し、充填業務と配送の効率化を進め、地域シェアの拡大を図る。

　エア・ウォーターグループは、北海道から九州まで８つの地域事業会社を構え、全国を網羅する営業・生産拠点と配送のネットワークを活用し、産業・医療用ガスの製造から販売まで地域に密着した事業展開を行っている。