帝人 2021年3月期第1四半期連結決算
医薬品・在宅医療などヘルスケアは堅調で、第2四半期以降も堅調を維持
帝人の2021年3月期第1四半期連結決算は、売上高1791億1300万円(前年同期比16.5%減)、営業利益125億8800万円(同25.8%減)、経常利益124億4700万円(同26.2%減)、親会社株主に帰属する純利益56億9600万円(同47.1%減)となった。通期連結業績予想を修正し、親会社株主に帰属する純利益を前回予想の230億円から200億円(前年同期比20.8%減)に下方修正した。
第1四半期の主要市場動向は、海外向け自動車市場と航空機市場で需要大幅減、これに対し国内の医薬品・在宅医療などヘルスケアは堅調で、第2四半期以降も堅調を維持すると予想している。
セグメント別のヘルスケア事業の業績は、売上高362億円(前年同期比9.2%減)、営業利益は87億円(同17.5%減)だった。このうち在宅医療については、睡眠時無呼吸症候群治療におけるCPAPのレンタル台数は伸長したものの、COVID-19の影響による受診抑制に伴い入院検査数が減少、在宅酸素療法(HOT)市場においては、病院内の感染回避のため在宅医療導入が選択されるケースが増加し、レンタル台数が増加したとしている。
ヘルスケア事業の2020年度の通期業績見通しは、売上高で前回見通しから50億円減の1450億円(前年同期比5.8%減)、営業利益で前回見通しから10億円増の290億円(同10.9%減)とした。