大阪ガスリキッド100%出資会社「長岡炭酸」が商業運転開始

新潟県長岡市で液化炭酸ガス製造、ドライアイス含め150トン/日

 大阪ガス株式会社(本社:大阪市、代表取締役社長:本荘 武宏)の100%子会社、大阪ガスリキッド株式会社(本社:大阪市、代表取締役社長:多田 進一)が2018年9月に100%出資で設立した長岡炭酸株式会社(本社:長岡市、代表取締役社長:栢原 義孝、以下「長岡炭酸」)は、11月16日に新潟県長岡市において液化炭酸ガス製造プラント(以下「本プラント」)の商業運転を開始した。

長岡炭酸の液化炭酸ガス製造プラント
液化炭酸ガス製造プラント

 本プラントは、2019年3月より2021年4月の商業運転開始を目指して建設を進めてきたが、建設工事が順調に進み、当初予定よりも5か月早く商業運転を開始した。2021年1月には、ドライアイス製造プラントの商業運転も開始する予定。

 Daigasグループの産業ガス分野において、両プラントは関西域外で初めて建設から製造・販売までを手掛ける案件となる。長岡炭酸は隣接する国際石油開発帝石株式会社から原料となる炭酸ガスの供給を受け、液化炭酸ガスおよびドライアイスの製造販売事業を行う。

 液化炭酸ガスは、国内における石油精製施設の減少やアンモニアの生産縮小に伴い、原料となる炭酸ガスが減少しつつあり、液化炭酸ガス等の供給は全国で慢性的に不足している。また、新潟県を含む東北・北信越エリアへの液化炭酸ガスの供給は、関東・関西エリア等からの長距離輸送に依存している。こうした中、長岡炭酸の商業運転開始により、当該エリアにおける液化炭酸ガスの安定的な供給体制の構築に貢献する。

 Daigasグループは、長期経営ビジョン「Going Forward Beyond Borders 2030」において、産業ガス分野を将来の成長分野の一つとしている。今後も引き続き、関西域外も含めた産業ガス事業の拡大に向け、製造設備の新設はもとより、中下流事業も含めた産業ガス分野のバリューチェーンの構築を図る。

会社概要

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プラント概要

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