エア・ウォーター&エネルギア・パワー小名浜、小名浜バイオマス発電所の営業運転を開始
エア・ウォーターと中国電力株式会社(本社:広島市中区、代表取締役社長執行役員:清水希茂)の共同出資会社であるエア・ウォーター&エネルギア・パワー小名浜株式会社は、4月6日より、小名浜バイオマス発電所の営業運転を開始した。
バイオマス専焼発電所として国内最大級の規模、最高レベルの発電効率を誇る本発電所は、再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT 制度)を活用し、木質ペレットや PKS※を燃料として年間約 5 億 kWh の発電を予定する。
今回のバイオマス発電事業は、東日本大震災により製塩事業の操業停止を余儀なくされた、株式会社日本海水 小名浜工場の跡地を有効に活用するために計画された。エア・ウォーター&エネルギア・パワー小名浜は、再生可能エネルギー発電に取り組むことで、CO2削減効果(約 43 万トン/年)による地球温暖化防止への貢献はもとより、発電事業を通じて福島県が目標とする「県内エネルギー需要量の100%相当量を再生可能エネルギーで生み出す」ことに寄与する。さらに、東日本大震災の影響を受けたいわき市における地域活性化の一助となることを目指す。
※PKS(Palm Kernel Shell):パーム椰子の種から搾油した後の殻を乾燥して燃料としたもの
共同出資会社の概要
- 会社名:エア・ウォーター&エネルギア・パワー小名浜株式会社
- 所在地:福島県いわき市小名浜字渚 2 番地 4
- 代表者:代表取締役社長 谷口晋一
- 設立:2017 年 11 月
- 資本金:17.5 億円
- 株主:エア・ウォーター株式会社(51%)、中国電力株式会社(49%)
発電所の概要
- 発電所名:小名浜バイオマス発電所
- 所在地:福島県いわき市小名浜字渚 2 番地 4
- 発電出力:7 万 5 千 kW(発電端出力)
- 発電方式:バイオマス専焼発電
- ボイラ型式:循環流動層ボイラ
- 想定年間発電量:約 5 億 kWh
- 燃料:木質バイオマス(木質ペレット・PKS)
発電所建設の主要経緯
- 2016 年 5 月:エア・ウォーターが本発電所建設に係る環境影響評価の検討開始
- 2017 年 11 月:本発電所の運転、保守および電力の販売を目的とした発電事業会社「エア・ウォーター&エネルギア・パワー小名浜」を設立
- 2019 年 1 月:建設工事着手
- 2021 年 4 月 6 日:営業運転開始