岩谷産業、2021年3月期通期連結業績予想の営業利益・経常利益・純利益を上方修正

売上高は工業分野向けの減少で下方修正

 岩谷産業は、最近の業績動向を踏まえ、2020 年5月 14 日に公表した 2021年3月期通期(2020 年4月1日~2021 年3月31 日)の業績予想を修正した。

 2021年3月期通期の連結業績予想は、売上高6355億円(前回予想比420億円減少)、営業利益299億円(同52億円増加)、経常利益344億円(同68億円増加)、親会社株主に帰属する当期純利益232億円(同59億円増加)を見込む。

 新型コロナウイルスの影響により在宅率が上昇し、家庭用LPガスやカセットこんろ・ボンベ等の消費者向け商品の販売が増加したが、工業分野向け主力商品の販売が減少した結果、売上高は前回発表予想を下回る。一方で、LPガス輸入価格の変動により相対的に安値の在庫を販売したことや、営業活動の制限により販管費が減少したことに加え、株式持ち合い解消に伴う投資有価証券売却益が発生したことなどから、営業利益、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益は、前回発表予想を上回る見込みとなった。