エア・ウォーターグループ、リプロワークホールディングス社を子会社化
北海道で産業廃棄物等の輸送・処理事業を展開
エア・ウォーターグループ会社であるエア・ウォーター物流株式会社とエア・ウォーター北海道株式会社は、廃棄物の適正な処理や資源リサイクルに必要な事業基盤の構築と、資源循環型社会の実現に向けた取り組みを強化するため、北海道で産業廃棄物等の輸送・処理事業を展開する株式会社リプロワークホールディングス(本社:北海道石狩市、代表取締役社長:武田 篤、以下リプロワークHD)の株式90%を取得し子会社化した。
グループの物流関連事業は、食品物流や血液を運ぶ医療物流を手掛けるほか、フェリー航路を使ったシャーシ輸送、トラックボディなどの設計架装事業まで、幅広く事業を展開する。中でも、医療・環境分野の物流事業においては、PCB(ポリ塩化ビフェニル)廃棄物や医療廃棄物の収集・輸送を手掛けている。
リプロワークHDは、1974 年に写真の廃液処理業を開始したことを皮切りに、環境規制の高まりを背景に取扱品目を拡大し、現在では、北海道全域で様々な産業廃棄物の収集・輸送や処理・リサイクル事業を手掛ける。石狩管内と根室管内の2 か所に産業廃棄物の中間処理施設を有するほか、医療系の感染性廃棄物では北海道内で約4分の1のシェアを占めている。
今回、中間処理施設を運営するリプロワークHDがエア・ウォーターグループに加わることで、従来の収集・輸送だけでなく中間処理まで一貫した廃棄物処理体制を構築することが可能となる。また、医療用ガスの供給や滅菌代行受託事業を通じて、道内の医療機関、医療関連施設と様々なつながりを有するエア・ウォーター北海道と連携することで、地域社会に貢献するエア・ウォーターのプレゼンスを一層高める。
グループでは、2050 年のサステナブルビジョンとして「地球、社会との共生により循環型社会を実現する」ことを目指しており、CO2 削減等の環境負荷低減に向けて様々な分野で研究開発に取り組んでいる。リプロワークHDの事業基盤を活用し、将来的には処理施設から発生するCO2 の分離回収や排熱の有効活用による新たなビジネスモデルを創出するほか、エア・ウォーターグループが展開するバイオマス関連事業との連携によって、地球環境に優しい社会インフラ、資源循環型のクリーンな物流ネットワークを拡充し、地域の社会的な課題解決に取り組む。
株式取得の概要
- 株式取得日:2021 年8 月30 日
- 株式取得の割合:発行済株式総数の90%(エア・ウォーター物流㈱ 70%、エア・ウォーター北海道㈱ 20%
株式会社リプロワークホールディングスの会社概要
- 本社所在地:北海道石狩市新港中央3丁目750番地3
- 代表者 :代表取締役社長 武田 篤
- 売上高 :約18 億円(2021 年3 月期、グループ全体・単純合算)
- 従業員数 :87 名(グループ全体)
- 傘下の会社:
- ㈱リプロワーク(北海道石狩市): 産業廃棄物の収集・輸送、中間処理(焼却)場の運営
- ㈱アシスト(北海道野付郡別海町): 産業廃棄物の収集・輸送、中間処理(焼却)場の運営、リサイクル事業
- ㈱アールツー(北海道石狩市):不動産の管理・賃貸