TOKAIホールディングス子会社の元従業員が不正行為

 TOKAIホールディングスは2021 年 7 月に実施された名古屋国税局による税務調査により、同社子会社 2 社の元従業員による不正行為が発覚したことを明らかにした。

 不正行為は、(株)ザ・トーカイの元従業員が受注した工事案件において、2014年2月から架空請求等を行い、総額約1億7300万円の不正な利益を得た事案と、東海ガス(株)の経理担当者であった元従業員が、その立場を利用し、2014年3月から自らの銀行口座に不正に送金し、会社の資金約3億6800万円を私的流用した事案の2件。

 TOKAIホールディングスでは、元従業員及び上司を含む社内関係者について、社内規程に則り厳正な処分を行うとし、今後の対応として本件発覚後、顧問弁護士を委員長とする社内調査委員会を立ち上げ、「詳細な内容の解明」「管理者の責任」「原因究明」「再発防止」をポイントとして調査を進めている。社内調査委員会による調査が終了し、委員会より調査報告書を受領次第、速やかに公表するとしている。