マスコールが日本初の産業ガスを利用した凍結・MAP包装実験ができる「Masscollabo」を本社敷地内にオープン

2月1日から。おうち時間増加で需要が高まる冷凍・鮮度保持の導入をサポート

 産業ガスの製造販売を手がける(株)マスコール(所在地:大阪市旭区、代表取締役社長:境 順子)は、産業ガスを利用した食品保存の実験と効果検証ができるラボ施設「Masscollabo(マスコラボ)」を2022年2月1日(火)にオープンする。

「Masscollabo(マスコラボ)」
「Masscollabo(マスコラボ)」

 液体窒素凍結とMAP(ガス置換)包装を同じ場所で実験できる日本初の一般向け施設で、ガスを利用した食品保存方法を広く知ってもらうと同時に、冷凍、チルド、鮮度保持のソリューションを検討する飲食店、食品加工・製造業、精肉店、パティスリー、スーパーといった中小の事業者や生産者の事業化を実験を通じてサポートする。また、イベントやセミナーで利用できるコミュニティスペースを併設し、情報共有や交流を通じた新しい食の価値を生み出す拠点になることを目指す。

高まる冷凍食品需要、求められる食品の長期鮮度保持

 外食自粛の風潮から家庭向け冷凍食品は売り上げを伸ばしており、2020年には冷凍食品の出荷額が初めて家庭用が業務用を上回った。需要の高まりを受け、スーパーなどでの冷凍食品売り場は大幅に拡大し、冷凍食品専門店も各地でオープンしている。また、業務用メーカーの家庭向け商品開発、飲食業界によるEC展開に加え、異業種からの新規参入も増えており、冷凍食品マーケットは急拡大した。

 また、自宅で食事をする回数が増えたことから、惣菜などの鮮度や食感を長期間保つチルド食品や、生鮮食品の鮮度保持にも注目が集まっている。

産業ガスによるソリューション:液体窒素凍結とMAP(ガス置換)包装

 一般的にはあまりなじみがないが、食品の凍結、鮮度保持には産業ガスを利用するという手段がある。産業ガスは気体の特性を生かして食品分野で長年活用されており、代表的な方法として液体窒素凍結とMAP包装がある。

 これまで産業ガスを利用した凍結・鮮度保持手段は機械設備が高額なことから比較的大規模の企業が対象であり、中小規模の事業者は情報の入手や効果検証をしにくいというのが現状になる。Masscollaboの利用により、自社商品を利用して高品質な凍結・鮮度保持の実験をすることができ、気軽に事業化の検討をすることが可能となるとしている。

<液体窒素凍結>

 マイナス196度という超低温の液体窒素を利用することで非常に短時間で冷凍が可能、食品内にできる氷結晶が小さいため組織へのダメージが少なく高品質の冷凍を実現できる。

<MAP(ガス置換)包装>

パッケージの中の空気を食品ごとに適したガスと置換して包装することで、酸化防止、静菌効果、鮮度保持を実現し、大気包装より賞味期限・消費期限を延長できる。

「Masscollabo」でできること

 1Fはキッチン完備で、簡単な調理作業のほか、保存した食品の解凍・加熱加工などの作業も行うことができ、実験から効果検証まで1ヶ所で実現できる。

「ラボスペース」
1F「ラボスペース」

 2Fは15名程度を収容できるコミュニティスペース。打ち合わせや商談、展示会、セミナーのほか、1Fのキッチンと併せて利用することで、試食や試作を伴う打ち合わせや新商品の開発などに活用できる。

「コミュニティスペース」
2F「コミュニティスペース」

施設概要

  • 施設名:Masscollabo(マスコラボ)
  • 住所:大阪市旭区新森2丁目21番2号(マスコール本社敷地内)
  • 営業時間:9:30〜17:00(月〜金、土日祝休み)
  • 定員:【ラボスペース】8名程度【コミュニティスペース】15名程度
  • 利用形態:完全予約制
  • 予約方法:公式サイトより(予約開始時期は2022年1月中旬に発表予定)
  • 利用料金:【ラボスペース】実験費用15,000円〜 *内容によって異なる、【コミュニティスペース】2,000円/H (2Hから)
  • URL: https://masscollabo.com/

会社概要

  • 会社名: 株式会社マスコール
  • 代表者: 代表取締役社長 境 順子
  • 所在地: 大阪市旭区新森2丁目21番2号
  • 設立: 1958年9月9日
  • 事業内容: 安心安全快適な産業ガスの製造、ものづくりや食品分野のガスソリューションの提供
  • 資本金: 3,000万円
  • URL:https://www.masscoal.co.jp/