東邦アセチレン 2022年3月期第3四半期連結決算
期末配当予想を5円増配の30円に修正、現行の株主優待制度を廃止
東邦アセチレンの2022年3月期第3四半期連結決算は、売上高220億5700万円、営業利益7億1200万円、経常利益7億9000万円、親会社株主に帰属する純利益4億7500万円だった。(第1四半期連結会計期間の期首より「収益認識に関する会計基準」等を適用)
通期の業績予想に変更は無い。期末配当予想を25円から5円増配の30円に修正し、年間配当予想を50円とした。現行の株主優待制度は廃止する。
セグメント別概況
ガス関連事業
売上高139億1600万円円(前年同期は119億3400万円)、営業利益10億8800万円(同10億9800万円)。溶解アセチレンは圧接向けの需要が低調に推移した。一方で、酸素は電炉・鉄鋼向け、窒素はエレクトロニクス向け、水素は石英加工向けの需要が増加した。食品用ガスは感染症の影響を受けながらも外食産業の消費需要の回復に支えられ出荷量は増加、液化石油ガス及び石油類は期初からの輸入価格上昇の影響を大きく受け、売上高は増加となった。利益面は、多賀城工場の大規模定期修理に加え、運搬費等の販売費及び一般管理費が増加したことにより、営業利益は減少となった。
器具器材関連事業
売上高64億3200万円(前年同期は73億0600万円)、営業利益1億5700万円(同1億4900万円)。溶接材料は自動車向けに需要が一部回復、また値上げが浸透したことを受け増加したが、溶接切断器具は大型工作機械等の受注が減少し、生活関連器具は需要が減少したこと等により売上高は減少した。営業利益は販売費及び一般管理費の減少もあり増加となった。
自動車機器関連事業
売上高5億7100万円(前年同期は8億5300万円)、営業損失1400万円(同1500万円の営業損失)。感染症拡大及び半導体不足の影響を受け、自動車部品メーカーの国内外の設備投資需要が減少し、また収益認識会計基準等の適用に伴い代理人取引に係る収益認識の方法を変更したこともあり売上高は減少した。また販売費及び一般管理費が減少したことで営業損失は縮小した。
製氷機関連事業
売上高9億1500万円(前年同期は8億7100万円)、営業利益は2300万円(同8900万円)。収益認識会計基準等の適用に伴い工事契約に係る収益認識の方法を変更したことで売上高が減少する影響を受けたが、製氷・冷凍機械は堅調な需要にも支えられ売上高は増加した。一方、製氷・冷凍機械の保証工事等が発生したことで販売費及び一般管理費が増加し、営業利益は減少となった。
その他
売上高2億2100万円(前年同期は1億3500万円)、営業利益は2900万円(同1600万円)。医療機器の販売が増加したことに加え、収益認識会計基準等の適用に伴い工事契約に係る収益認識の方法を変更したことで、売上高及び営業利益は増加となった。