日本酸素HDグループのマチソン・グローバルHYCOが、ペルーの国営石油会社へ水素・窒素供給の長期契約

水素と一酸化炭素をオンサイトで供給するHyCO事業の実績を評価

 日本酸素ホールディングスの米国事業会社・Matheson Tri-Gas, Inc.(本社:米国テキサス州、以下「Matheson」)のグループ会社、Matheson Global HYCO Peru SRL は、ペルーの国営石油会社Petroleos del Peru(以下「PetroPeru 社」)と、同社の Talara 製油所向けに、水素および窒素プラント(建設は完了し、同製油所のその他精製プラントと共に試運転中)の運転、保守、供給に関する契約を締結した。

 Matheson が運営するグローバル HyCO チームが行う石油精製、石油化学メーカー向けに水素と一酸化炭素をオンサイトで供給するHyCO 事業の実績や、PetroPeru 社に対する提案が評価され、今回の契約締結 に至った。

 Talara 製油所では、日量 9 万 5000 バレルの原油処理能力、および多様な原油からペルー国内および国際基準を満たす高品質な輸送用燃料の製造を可能にするため、新しいプロセスユニットを含む大規模な製油所の更新が完了しつつある。新たに追加された製油プロセスユニットには、ガソリンやディーゼル燃料から硫黄分を除去し、水素を利用して超低硫黄燃料を生産するための水素プラントが 3 基含まれる。

PetroPeru 社のTalara 製油所
Talara 製油所

 今回設置される水素プラントは、この種のプラントとしては最も効率的な設計となっており、保全の観点からも優れている。Matheson Global HYCO Peru SRL は、これらの設備を 20 年間運営し、日本酸素ホールディングスのグローバル HyCO オペ レーション安全基準および製品供給基準に従って PetroPeru 社に水素および窒素を供給する。

 水素および 窒素プラントの建設は完了しており、現在、同製油所のその他精製プラントと共に試運転を行っている(*)。水素および窒素の供給は、Talara 製油所の稼働状況、ガス需要を鑑みて、2022 年下半期以降を予定する。

(*) PetroPeru 社リリース:
Hydrogen production plant of the New Talara Refinery is ready for commissioning(英語)

 日本酸素ホールディングスでは引き続き、Matheson が運営するグローバル HyCO 事業の拡大によって、カーボンニュートラル社会の実現に向けた事業機会の可能性を模索するとしている。