大陽日酸、尼崎総合耐圧検査場を竣工
大陽日酸ガス&ウェルディング尼崎ガスセンターとして運営
大陽日酸が昨春より尼崎事業所で進めていた、高圧ガス容器の再検査を行う総合耐圧検査場新築工事の建屋・設備が竣工し、今年7月から稼働を開始した。今後は大陽日酸ガス&ウェルディング(株)の尼崎ガスセンターとして運営される。
大陽日酸グループでは大阪市を中心とする事業エリアにおいて、グループ各社がシリンダー事業に必要となる各種機能を有し、個別に事業運営をおこなっていた。またその根幹となる容器再検査※は、グループ内外の検査施設にて各社が実施していた。
こうした状況と中長期的なシリンダーガス需要の動向を踏まえ、今回、グループ全体の収益維持・向上に向けた基盤整備の一環として総合耐圧検査場を新設した。総合耐圧検査場ではグループ各社の協働のもと、スケールメリットを生かした生産性の向上、配送の効率化、設備老朽化対策の実施と二重投資の回避、グループ内での着実な技術継承を実現し、持続可能な事業基盤を確立するために尽力する。
※高圧ガス保安法により義務付けられている高圧ガス容器の定期的な耐圧検査を実施
総合耐圧検査場の概要
- 所在地:兵庫県尼崎市元浜町1丁目95番地 (大陽日酸尼崎事業所内
- 建築面積:1,464.76 ㎡
- 事業内容:一般継目なし容器、一般複合容器、超低温容器及び付属品の再検査・整備
- 設備概要:非水槽式自動耐圧試験装置4台、バルブ試験機2台、ショットブラスト機3台、粉体塗装装置3台、自動マーキング装置2台、他
- 取扱容器:酸素、窒素、アルゴン、ヘリウム、水素、炭酸、その他容器
- 稼働時期: 2022年7月