エア・ウォーター・ベトナムがハノイに総合ガス充填工場を新設
ベトナム北部エリアに本格進出、産業・医療ガス事業の拡大を図る。エア・ウォーター海外事業初のヘリウム充填設備も設置
エア・ウォーターグループのAIR WATER VIETNAM CO., LTD.(代表取締役社長 三好直樹、以下、エア・ウォーター・ベトナム)は、ハノイ市近郊のハナム省において同国で2 か所目となる総合ガス充填工場を新設し、10月1 日より稼働を開始する。
エア・ウォーター・ベトナムは、2014 年にベトナム南部、ホーチミン市近郊のバリア・ブンタウ省にて、酸素、窒素、アルゴンの液化ガス製造プラント及び総合ガス充填工場を設置し、隣接する日系電炉メーカーへパイピング供給を行うとともに、ホーチミン市とその周辺エリアに立地する製造業にローリー・シリンダー供給による各種産業ガスの販売を行っている。また、2016 年には、北部ハノイ市にも営業所を開設し、産業ガスの販売を拡大してきた。
現在、ベトナムは、人口増や順調な経済成長を追い風に産業ガス市場も拡大しており、中でも首都ハノイエリアは、政府主導の外資誘致により中国の生産拠点の代替地として、自動車やエレクトロニクス関連分野
を中心に企業の進出が相次いでいる。
こうした中、エア・ウォーター・ベトナムは、同国で 2 ヵ所目となる事業拠点として、ハナム省に産業ガスの総合充填工場を設置し、ベトナム北部エリアでの事業拡大を図る。また、新設する充填工場にはエア・ウォーターの海外事業では初となるヘリウム充填設備を設け、安定的な供給体制を確立することで、同地域でのマーケットシェアの拡大を進める。
今回の、充填工場の新設により同地域における産業ガスの事業基盤をより強固なものにするとともに、将来的には、新たに液化ガス製造プラントを工場敷地内に建設する計画。
エア・ウォーター・ベトナムは、拡大が続くベトナムでのガス需要に対応するため、産業ガスの安定供給体制を拡充し、同国の経済発展に貢献する。
充填工場の概要
- 名称:エア・ウォーター・ベトナム ハナム工場
- 所在地:ハナム省 ドンバンⅢ工業団地
- 生産品目:酸素、医療用酸素、窒素、医療用窒素、アルゴン、炭酸ガス、ヘリウム、混合ガス
- 敷地面積:約20,000 ㎡