エア・ウォーター、エア・ウォーター&エネルギア・パワー小名浜を完全子会社化
エア・ウォーター&エネルギア・パワー山口の株式は中国電力へ譲渡
エア・ウォーターは、中国電力株式会社(以下、中国電力)との合弁会社であるエア・ウォーター&エネルギア・パワー山口株式会社(以下、AWEP山口)とエア・ウォーター&エネルギア・パワー小名浜株式会社(以下、AWEP小名浜)について、エア・ウォーターと中国電力との間で株式の取得及び譲渡を行う。2022年10月28日に基本合意書を締結した。今後、中国電力と契約の細部について協議を行い、本年11月末日を目途に株式の取得及び譲渡に係る正式契約を締結する予定。
株式の取得及び譲渡の内容
エア・ウォーターが保有するAWEP山口の株式(発行済株式総数の51%)を中国電力に譲渡するとともに、中国電力が保有するAWEP小名浜の株式(発行済株式総数の49%)をエア・ウォーターが取得する。これにより、AWEP山口は中国電力の完全子会社、AWEP小名浜はエア・ウォーターの完全子会社となる。
株式の取得及び譲渡の経緯
エア・ウォーターと中国電力は、2つの合弁会社を通じて、2019年7月より防府バイオマス・石炭混焼発電所、2021年4月より小名浜バイオマス発電所の事業運営を行ってきた。これらの発電所では、再生可能エネルギーの普及拡大に寄与するものとして、主に木質ペレットやPKS※を燃料として発電を行い、再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT制度)を活用し、その電力を販売している。
両発電所ともに稼働開始から一定期間が経過したことから、このたび、中国電力と両発電所に対する今後の関与について協議した結果、中国地区に立地するAWEP山口については中国電力がすべての株式を取得し、AWEP小名浜についてはエア・ウォーターがすべての株式を取得することで合意した。
※PKS(Palm Kernel Shell):パーム椰子の種から搾油した後の殻を乾燥して燃料としたもの。
スケジュール
- 基本合意書の締結 2022年10月28日
- 株式譲渡契約書の締結 2022年11月末日(予定)
- 株式取得・譲渡の実行 2023年1月中旬(予定)
株式の取得及び譲渡の対象となる合弁会社の概要
会社名 | エア・ウォーター&エネルギア・パワー山口株式会社 |
所在地 | 山口県防府市鐘紡町3番1号 |
代表者 | 代表取締役社長 金澤 正博 |
事業内容 | 木質バイオマス・石炭混焼発電所の運転、保守及び電力の販売 |
資本金 | 20億円 |
設立年月日 | 2015年2月26日 |
株主・持株比率 | エア・ウォーター株式会社51%、中国電力株式会社49% |
売上高 | 13,633百万円(2022年3月期) |
発電所の概要 | 名称:防府バイオマス・石炭混焼発電所 所在地:山口県防府市鐘紡町3番1号 発電出力:11万2千kW(発電端出力) 発電方式:バイオマス・石炭混焼発電 ボイラ型式:循環流動層ボイラ 年間発電量:約8億kWh 燃料:木質バイオマス(山口県内未利用木材、PKS等)、石炭 ※混焼率(熱量ベース)バイオマス50%:石炭50% 営業運転開始日:2019年7月21日 |
会社名 | エア・ウォーター&エネルギア・パワー小名浜株式会社 |
所在地 | 福島県いわき市小名浜字渚2番地4 |
代表者 | 代表取締役社長 右城 望 |
事業内容 | 木質バイオマス発電所の運転、保守及び電力の販売 |
資本金 | 17.5 億円 |
設立年月日 | 2017年11月15日 |
株主・持株比率 | エア・ウォーター株式会社51%、中国電力株式会社49% |
売上高 | 12,413百万円(2022年3月期) |
発電所の概要 | 名称:小名浜バイオマス発電所 所在地:福島県いわき市小名浜字渚2番地4 発電出力:7万5千kW(発電端出力) 発電方式:バイオマス専焼発電 ボイラ型式:循環流動層ボイラ 年間発電量:約5億kWh 燃料:木質バイオマス(木質ペレット・PKS) 営業運転開始日:2021年4月6日 |