エア・ウォーター・ベルパールが2023年4月1日付で事業分割再編
機器装置事業はエア・ウォーター・メカトロニクス(株)、機能材料事業はエア・ウォーター・パフォーマンスケミカル(株)へ
エア・ウォーター・ベルパールは、2023年4月1日付で機器装置事業と機能材料事業を2つの会社に分割再編する。親会社であるエア・ウォーターが、「グループのエレクトロニクス事業の統合再編について~半導体デバイスメーカー向け事業の強化とメカトロニクス事業への転換~」を 12 月 8 日に発表した。
PSA 式窒素ガス発生装置「ベルスイング®」を中心とする機器装置事業
エア・ウォーター・ベルパールの機器装置事業は 2023 年 4 月 1 日付をもって、会社分割により日本パイオニクス株式会社の商号を変更して設立する「エア・ウォーター・メカトロニクス株式会社」に移管する。
移管後も PSA 式窒素ガス発生装置事業は、業界トップクラスの省エネ性能とコンパクト化をベースに、造船、自動車、半導体実装等の分野で、顧客の多様なニーズに応える。また、炭酸ガス回収・水素精製などの環境関連装置開発にも引き続き取り組む。
新会社はエア・ウォーターグループが保有する機器装置の開発、製作、営業などのリソースを集約統合し、さらに機器装置事業のシステムインテグレーション化も進めることで、従来の機器装置単体での販売から複合提案力を高め、顧客の事業発展によりいっそう貢献する。
フェノール樹脂「ベルパール®」、電池・キャパシタ用電極材及び分子篩炭素「ベルファイン®」をはじめとする機能材事業
エア・ウォーター・ベルパールの機能材料事業は、2023 年 4 月 1 日付をもって、吸収合併によりエア・ウォーターグループの機能材料事業の中核会社であるエア・ウォーター・パフォーマンスケミカル株式会社に統合する。
同社は、半導体材料を始めとした電子材料事業、有機酸、無機化学品から成る基礎化学品事業、同社が唯一商業生産を行っているキノン、医農薬中間体、炭素材等の機能材料事業、国内初の生産を開始した酢酸ナトリウムを主とした食品機能材料事業と多岐に渡る商品群を有し、顧客の様々なニーズに応えている。
統合後はこれまでのエア・ウォーター・ベルパール蓄積技術とエア・ウォーター・パフォーマンスケミカル株式会社の保有する技術開発力、生産設備、人材、顧客基盤を融合し、「ベルパール®」「ベルファイン®」の特徴を活かした電池用材料、自動車向け複合材料、各種炭素材料をますます発展・拡大し、顧客の事業発展によりいっそう貢献する。